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コーヒーマグカップをランプの横に置き、小さなノートパソコンを起動させた。ビアンカはカメラをジェームズのベッドに放り投げた。コードでそれを接続し、そのパソコンに受信できるよう設定する。
「コニーから、どのセールスマンに渡して、そしてソイツから何処に売り払ったか聞くんだ。居場所が分かれば今回の依頼は終わりだ」
「なるほどな」
あと、とビアンカが付け足した。
「マーサ・Jが何者なのか、突き止める必要がある。――だろ?」
強い眼差しで皆の確認をとる。皆、こくりと頷いてそれぞれの気持ちを知る。こんな依頼は何処にも存在しない。誰も言っていないが、俺達は了解を得ていた。
俺達4人は、マーサ・Jの正体を薄々気付きつつあった。言葉に出すのが怖かった。だが、今それが1/4に出来た。後は、正体を確信づける何かが必要なのだ。
時には悪に加担し、罪を犯すことだってある。
でも、俺達は人間だ。
マーサ・Jを潰さなければ。
「行こうか。仕事に」
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あに(プロフ) - いえいえ。こちらこそ、お忙しいところ申し訳ありません。 (2015年11月1日 10時) (レス) id: b6e044a433 (このIDを非表示/違反報告)
レイチェル・ハジェンズ(プロフ) - あにさん» ありがとうございます。私もコイツらのこと好きです(°▽°)/あに先生の小説の評価、遅くなって申し訳ありません。これから暫く暇になると思うので一気読みしますb (2015年11月1日 8時) (レス) id: 6298628eb9 (このIDを非表示/違反報告)
あに(プロフ) - キャラクターの台詞がとても好きです。そして、映画を見ているような感覚です。文を読むとその場の様子が浮かんできて、感動しました!このサイトではめったにこういう作品と出合うことがめったにないので……。 (2015年11月1日 0時) (レス) id: b6e044a433 (このIDを非表示/違反報告)
レイチェル・ハジェンズ(プロフ) - 阿吽さん» コメントありがとうございます(*´∇`*) 今振り替えると、文の羅列ばかりで配列に工夫がないような……。でも今のバランスなければ凄いという言葉は出ないはず。難しい所ですね。 読んでくださってありがとうございました! (2014年11月5日 23時) (レス) id: 5c4ab849ae (このIDを非表示/違反報告)
阿吽(プロフ) - 凄い…!!あ、イベントに参加登録してくれてありがとうございます!!!! (2014年11月5日 23時) (レス) id: e6f590558d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイチェル・ハジェンズ | 作者ホームページ:https://twitter.com/seshiru777777
作成日時:2014年8月7日 15時