RAMPAGE Princess 9 (ページ36)

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女の子の日１ページ36

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樹「結局俺に頼ってくれねえのかよ！！！」

そうわちゃわちゃ楽屋に響いたのは樹さんの声だった

拳をぎゅっと握って
Aさんをギロっと睨んでいる

俺たちはなにも出来ず
してた作業を止めるだけ

龍「なにかあったのかな」

小声でそう言ってくる龍に

両手でさあ？とジェスチャーし
近くのまこっちゃんに目線を向ける
そしたら、なんか壱馬さんと耳打ちをしていた

『そんなん言うたって樹もやんっ！！

私ばっかが頼ってない訳ちゃうやん』

なにがあったのかさっぱり分からず

2人の言い合いを見ているだけ
その時だった

樹「 Aッ？！？！」

ドサッ。

という音を立て意識を失ったAさん
慌てて俺が駆け寄り、声をかける

樹さんも名前を呼んでいるが一向に返事はない

昂秀「医務室に行きましょう」

樹「ああ」

樹さんが、Aさんをお姫様抱っこをして

俺がその前を歩く
その道のりもずっと無言で
ただただ自分たちが歩く足音が響いているだけだった

樹「 Aっ... 」

医務室で点滴を受けてるAさんの手をギュッと握ってる樹さん

医者の診断結果は
「大量出血と疲労」と言われた

なにも怪我してないし、どこが？
と思っていたら、樹さんが顔を曇らせ

樹「最低だ」

そう呟いていた

全くわからず薬だけをもらい
目が覚めるのを2人で待った

樹「なんで喧嘩したか聞きたい？」

そんなことを言ってきた樹さん

パッと顔をあげれば
Aさんを優しく見つめていて点滴がついていない方の手を握ってる樹さんは
その手をそっと自分の頬に擦り付けていた

昂秀「聞きたい...って言ったら話してくれますか？」

樹「あんな大声で叫んで聞きたくないって言う人いる？笑」

昂秀「いないっすね」

樹「だろ？」

たまにピクっとなるAさんの手

その動きにさえビクッと反応をして
1回1回 A？と声をかけている樹さん

目を開けないAさんを見て
溜息をつき俺の方をじっと見た

樹「 ...俺の嫉妬」

昂秀「えっ」

樹「壱馬さんには女の子の日だっていうことを言ってたんだろう
壱馬さんがやけにAのこと心配してるからなにかな。と思って聞いたんだ

じゃあ、なんでもない。とか言うし
それで怒っちゃったんだ」

お兄ちゃんにまで嫉妬するんだ

...樹さんって恋愛面全然想像と違うなあ
なんて思っていたら

『んっ... 』

Aさんが目を開けた

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