初 日 4 ページ32
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Aが去ったあと、何分経っただろうか
涙を流しながら廊下のど真ん中で立ち竦んでる俺を通り過ぎても後ろ目で見てくるスタッフさんたち
動こう。という気持ちになったのは…
壱馬「 いっちゃん、そこでなにしてるん? 」
壱馬さんが声をかけてくれたから
泣いてる俺を見て慌てて人気のない所へと壱馬さんに連れていかれる
壱馬「 …どしたん、? 」
樹「 っ、… 」
俺に話しかける壱馬さんの声が、優しすぎて止まったはずの涙がまた頬に流れてくる
壱馬「 …なにかあったん? 」
樹「 …Aと、喧嘩しちゃいましたっ 」
壱馬「 え 」
樹「 辞めることに対して、1人で抱え込んで自分で決めてるAにムカついてしまって、っ…
せめてっ、俺は、…壱馬さんだけにでも相談して欲しかったんですっっ 」
壱馬さんの目を見て、そう言うと、壱馬さんの目は一瞬大きく開き少し揺れた
全て言い終わったあとに気づく
…困らせてしまった、と
樹「 ごめんなさいっ、… 」
壱馬「 いや、ええねんっ
でも、もしやで、?
俺らがいま付き合っててもAは俺に向かって決意した後に報告すると思うねん 」
樹「 ですよね… 」
壱馬「 寄り戻した北人にも、リーダーにも決意した後に言うてたからな、? 」
俺も、北人には頼って欲しかったけどな
ってゆう言葉は聞こえたが聞こえてないふりをした
壱馬「 …別れたらしいけど
俺は、まだAを迎えに行けない 」
樹「 えっ、?…別れたなら奪ったらいいじゃないっすか 」
壱馬「 いまこの状況で、奪っても
あいつは気持ちよくTHERAMPAGEを抜けることが出来ない。自分で決めた決意っていうものを揺るがしてしまう気がするから、
…俺がAを迎えに行く時は俺も、Aも一流になった時だよ 」
そう言い終わったあと、俺の方をポンッと叩いた壱馬さんはどこか心の奥で強く決意を持っていた
俺には持ってない気持ちを
強く強く握りしめているように感じた
壱馬「 さっ、楽屋戻って帰る準備しようぜ、?
Aとの仲直りは時間経てばへっちゃらになってると思う
俺らの喧嘩も、昔は寝たら許してたからな笑 」
樹「 はいっ、!! 」
壱馬「 よし行こう笑 」
やっぱり、壱馬さんはかっこいい
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るる2号(プロフ) - 凄く楽しくニヤニヤしながら読ませていただきました!ぜひ、優馬くんができてからのAnother storyも見てみたいです!! (2019年12月11日 22時) (レス) id: b96b11bd27 (このIDを非表示/違反報告)
名無し29355号(プロフ) - 狂愛のやつです!! (2019年11月19日 14時) (レス) id: 55c49badb4 (このIDを非表示/違反報告)
ダッグ(プロフ) - 名無し29355号さん» パスワードはどのパスワードでしょうか?! (2019年11月13日 16時) (レス) id: edcee9181b (このIDを非表示/違反報告)
竜推しの夏里 - お疲れ様でした!番外編も、たのしみにしてますっ! (2019年11月13日 0時) (レス) id: bf3238cbd0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し29355号(プロフ) - 裏の方も見たいのですが18歳以上の接待できないのでパスワード教えてもらうこと可能でしょうか (2019年11月12日 23時) (レス) id: 55c49badb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タカノリ ダッグ x他1人 | 作成日時:2019年9月24日 2時