王 女 ３

Ｍ Ｖ ２ ページ10

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黒いドレスを身にまとい、髪を右に流して
唇に赤いリップを塗れば完成


「 はあ、可愛い 」

『 辞めてくださいよ笑 』

「 セカンドの専属よりもAちゃんの専属になりたい 」

『 啓司さんに怒られますよ笑 』


今日のメイクさんは、大人数のキャストさんのもしないといけないため

セカンドさん EXILEさん GENEさん ランペイジのメイクさん全員が来ている
いまさっきメイクやってくれたのはセカンドさんのメイクさんで、
そして、啓司さんの彼女さん

啓司さんが、どうしても！ってヒロさんに頼んだのか頼んでないのか･･･
分からないところだけど、セカンドさんのメイクさん


陣「 A〜･･･ってかわええやん 」

『 陣さんが言うと嘘っぽく聞こえます 』

陣「 ほんまやわ！ 」

陸「 俺本当に彼女にしたい 」

『 私もして欲しいです 』


未だに話してる壱馬とキャストさんの方を見て言う

･･･まだ1度も話してないのに


北人「 俺と遊ぼ〜よ 」

『 ･･･北人 』

北人「 水鉄砲あるよ？
向こうにゲーセンだってあるし！ 」

『 もう撮影始まるよ？ 』

北人「 ･･･終わったら遊んで 」

『 わかった笑
そんな落ち込まないで 』


明らかに落ち込んだ北人の肩にポンっと手を置き

監督さんの合図で場所移動する
16人みんなと少し女の人が混ざってる列から

ちょっと離れたところに立つ私


「 カメラ回りま〜す！3･･･2･･･1 」


うぇええいっ！といってはしゃぎまくるメンバー

私はその声を背に前を歩く
大人っぽい女性だから、少しキリッとした目を強調させる


樹「 ･･･待って！ 」

『 ･･･ 』


いっちゃんの声で振り返る

メンバーも、え？という顔をしてこちらを見ている
･･･その中に壱馬とキャストの人が腕を組んでいた

モヤッとする気持ちの中
いっちゃんがいつの間にか目の前にいて


『 ･･･いっちゃん 』

樹「 やっぱ離れたくない 」

『 っ、でも 』


監督に渡された短めな台本を読む


樹「 俺のそばにいてっ 」


いきなり抱きしめられ、そっと顔が近づく


『 いっちゃんっ･･･ 』

樹「 ･･･だいすき 」


そっと、お互いが近づき触れた唇

･･･だいすき、なんてセリフあったっけ？
不思議に思いながらも、監督の指示があるまで重ね合わせる


「 ･･･カット！！！ 」


やっと監督の合図で離れた唇

メンバーもみんな少し壱馬の様子を伺っていた









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