第十一話 焦り ページ13
．
「やっとヒーローらしい記録出したよー!!」
緑谷がヒーローらしい記録を出した。
その事に、一同はホッとする。
「指が腫れ上がっているぞ。入試の件といい……おかしな" 個性 "だ」
「スマートじゃないよね」
周りがそう呟く中、
「どーいうことだこら！ワケを言えデクてめぇ!!」
「うわああ!!」
両手を爆破させ、殴りに行かんばかりに緑谷の元へ向かう爆豪。
だが＿＿＿
「んぐぇ!!」
布によって、爆豪の動きは制止される。
両手から爆豪の" 個性 "は出ていない。＿＿と、いうことは
「ぐっ…んだこの布固っ…!!」
「炭素繊維に特殊合金の鋼線を編み込んだ「捕縛武器」だ。ったく、何度も" 個性 "使わすなよ……」
＿＿俺は、ドライアイなんだ！
その台詞に一同はこう思った。
" 個性 "すごいのにもったいない!!と。
「時間がもったいない。次準備しろ」
" 個性 "を戻し、個性把握テストを続行する相澤。
麗日は緑谷の元へ駆け寄り、腫れ上がった指を心配している。
響香もまた、緑谷までもがヒーローらしい記録を残し、焦りを感じていた。
「緑谷まで…！ねえ、本当にどうすんの兄さん！」
「大丈夫だろ」
Aの腕をガシッと掴み、激しく揺らす響香。相当焦っているのだろう。
知らずの内にAの腕を掴む力が強まっていて、響香の爪が食い込んでいた。表情をあま り変えないAでも、自身の腕に食い込む爪に表情を歪めている。
「何を根拠に…！」
ふざけるのは止めてよとでも言うように、
響香は更にAの腕に爪を食い込ませた。
これも、響香は無意識なのだろう。今の響香の頭の中は、最下位だけには、除籍だけは避けたいという思いでいっぱいなのだ。
そんな響香をAは無言で見つめる。
そして＿＿＿
「だってホラ、今日お前の星座一位だったろ」
真顔でそう言った。＿＿否、それは他から見た場合であって、
妹である響香には、とても真剣な表情に見えた。
「……」
二人の間に、しばしの沈黙が流れる。
そして響香は、目の前の兄に対して、(え、真剣な顔して何言ってんの)と思う。
(つか、星座占いとか観てんの？)とも＿＿。
「…ﾌﾞﾌｯ」
思わず吹き出してしまった響香に、Aは顔をしかめた。
「ンだよ」
「い、いや別に…何か意外過ぎて」
そう言ってまた吹き出す響香。
もうその顔に、焦りの文字は書かれていなかった。
．
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桜花(プロフ) - 第二弾のパスワードが知りたいです！！教えて頂けませんか？お話がすっごく面白くて、楽しく読ませてもらってます！これからも頑張ってください！！ (2022年11月15日 21時) (
レス) @page13 id: a78013dc1d (このIDを非表示/違反報告)
yuusu2020(プロフ) - すいません、第2弾のパスワードを教えて頂けませんか?これからも更新頑張ってください (2021年8月26日 23時) (レス) id: 0a41c887d4 (このIDを非表示/違反報告)
人間 - 第２弾のパスワードってなんですか？ (2020年2月6日 17時) (レス) id: d7b3f5a1f4 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 春さん» 楽しく読ませていただいているのですが、第二弾のパスワードを教えていただきたいです。 (2019年8月13日 19時) (レス) id: 32e2eab4af (このIDを非表示/違反報告)
春 - いつも楽しく読ませていただいています。第2弾読ませていただきたいのですが良ければパスワードを教えてください。 (2019年7月5日 17時) (レス) id: 7222cc18b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜂須賀 x他1人 | 作成日時：2018年3月11日 22時
