Episode 39 ページ42
「なんで、てめぇがそんなこと知ってやがる」
本当のことを言って、信じてもらえるかなんて分からないけど…今の私に出来ることは誠実でいることだけだ。
『それは…私がその少女だからです。あの日、あなたにベレッタを貰った。』
「…その髪は」
ジンさんは黒い肩上までの髪を見て目を細める。
その言葉はつまり、銀色の髪だったことを覚えているということで…年甲斐も無く喜んでしまう。
『ああ、変装用のウィッグです。髪、あれからずっと伸ばしてるんですよ。少しでもあなたに近付きたくて。』
喜びが声色にも現れていたのか、信じられないというような視線を向けてくる。
「…正気か?」
『はい。そうだ…16年も経ってしまいましたが…これお返しします。』
そう言って、鞄の中の二重底の下から16年前に貰ったベレッタM1934を取り出し、差し出す。
「…いい。」
『……本当にいいんですか?私、貰っちゃいますよ?』
こうして軽口を叩ける程にはジンさんから発せられる殺気は薄くなっていた。
「構わん。」
『あー、でも私…殺されるんでしたっけ?』
ニコニコと笑いながら聞き返せば、あからさまに顔を顰めた後、ゆっくりと銃を下ろすジンさん。
「気が変わった。今から俺が聞くことに正直に答えろ。」
『気分屋ですか。』
「あ?」
『いえ、なにも。』
眉間に皺を寄せた顔で睨まれたら、流石にふざけられない。
これからの質問…さて、どう答えたものか。
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あいか(プロフ) - はじめまして、あいかともうします!この小説の続きが気になるので早めの更新頑張ってください!! (2017年7月30日 16時) (レス) id: 70607cf5f4 (このIDを非表示/違反報告)
のんたん(プロフ) - ゆらさん» コメントありがとうございます!頑張って更新します! (2017年6月8日 19時) (レス) id: 8bc9afdc49 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - すごく面白いです!続き楽しみにしてます♪ (2017年6月8日 12時) (レス) id: 536a82edec (このIDを非表示/違反報告)
のんたん(プロフ) - 紅蓮さん» ありがとうございます!コメントいただけるだけで執筆に俄然やる気が出ます!!頑張ります!! (2017年3月7日 0時) (レス) id: cf32376341 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - 続き楽しみに待ってますm(。≧Д≦。)m (2017年3月7日 0時) (レス) id: 219aa5a094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんたん | 作者ホームページ:
作成日時:2017年2月19日 11時