Episode 14 ページ17
『あのー、あか』
「諸星大だと言ってある」
『…兄さん?』
「…。」
無視かよ!呼び方云々の問題じゃないじゃんか!
『先ほどから、何を怒っていらっしゃるので…?』
「ほぉ…無自覚か?」
『むじかく?』
「いいか、あんなむさ苦しい中で女一人。その意味がわからないほどお前は餓鬼ではないだろう。」
『……いやいやいや!兄さんこそ考えすぎですって!
おっちゃんですよ?おっちゃん!
乳臭い餓鬼じゃあるまいし!嫌だなぁ…!』
待って私なに焦ってるの!
かろうじて兄さんって呼んでるけど話し方めっちゃ敬語だし…!
にしても赤井さん、ただ怒ってるように見えたけど、案外心配してくれてたのかなぁ。
そうだとしたら少し嬉しいなぁ
なんて、自惚れてみたり…
「帰ったら報告会だ。
ただのお喋りで終わっていたら本気で怒るからな。」
『はーい。』
…ん?待て
帰 っ た ら ?
帰ったら報告会ということは同じ場所で会話するということで、
今現在私と赤井さんは同じ目的地に向かって歩いているわけで、つまりこれは…
赤井さんと衣食住を共にしなければならないということ!
Oh,my god!!!
いや、普通の可愛いFBI捜査官の子なら
「きゃっ、赤井さんと同じ屋根の下だなんて♡」
みたいになるのかもしれないけど!
生憎!
私は夢見る夢子じゃないんで!
ええ!残念ながら!
『謀ったな!!』
恨めしげに赤井さんを見上げれば素知らぬ顔で無視された。
その態度がムカついたため、仕返しと言わんばかりに偶然を装って赤井さんの靴を踏む。
『あっ、ごめーん!お 兄 ち ゃ ん ?』
これでおあいこだと満足していたら…
あれ、あれれ、急に赤井さんが私の腕を引っ張って、早歩きに、ってか走ってるでしょこれ!
『ちょっ、待って!はやい、はやい!コケます!』
聞く耳持たずとはこのことか赤井さんは私を完全に無視して走り続ける。
いや、そんなに怒らなくてもいいじゃん!
確かにやり返す私も餓鬼だとは思ったけど!
にしてもこんな、走らなくても!
本当…ついていけない…苦し…ッ…‼
これは、マジで、やばい___
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あいか(プロフ) - はじめまして、あいかともうします!この小説の続きが気になるので早めの更新頑張ってください!! (2017年7月30日 16時) (レス) id: 70607cf5f4 (このIDを非表示/違反報告)
のんたん(プロフ) - ゆらさん» コメントありがとうございます!頑張って更新します! (2017年6月8日 19時) (レス) id: 8bc9afdc49 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - すごく面白いです!続き楽しみにしてます♪ (2017年6月8日 12時) (レス) id: 536a82edec (このIDを非表示/違反報告)
のんたん(プロフ) - 紅蓮さん» ありがとうございます!コメントいただけるだけで執筆に俄然やる気が出ます!!頑張ります!! (2017年3月7日 0時) (レス) id: cf32376341 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - 続き楽しみに待ってますm(。≧Д≦。)m (2017年3月7日 0時) (レス) id: 219aa5a094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんたん | 作者ホームページ:
作成日時:2017年2月19日 11時