case.9 ページ10
「1本!!」
体術訓練。
それは、犯人をも無傷で制圧するための逮捕術を学ぶ場。
私は、逮捕術が得意だ。
子供の頃から武道が好きで、剣道、柔道、空手道、合気道、截拳道、大体の武道は経験がある。
ここを卒業してから事件事件で、近頃まともに逮捕術なんてやってないけど、負ける気はない。
「次、伊達!柳!」
「『はっ!』」
お互い立ち上がって対峙する。
問題児5人の特別指導役、という役柄だけあって、周りの学生から注目の目が痛い。
しかも相手は初っ端から伊達くん、ここまで6人抜きだ。
「柳、伊達は中々手強いぞ。」
鬼塚教官は笑ってそう言った。
「ハンデはどうする?」
だから私も笑って答えた。
『もちろん、私は片腕だけでやります。』
しん、と部屋が静まり返る。
周りの人はぽかんと呆けたまま、固まって動かない。
「は、」
「え、柳先生がハンデ貰うんじゃなくて、班長がハンデ貰う側…?」
降谷くんと諸伏くんも混乱してるみたい、だけど…
『私、何かおかしなこと言いました…?』
「ははは、柳はそうでなくちゃなぁ」
教官だけが当たり前のように笑っている。
「始めるぞ」
伊達くんも、戸惑いながら構えを整えた。
私も慌てて体制を整える。
部屋に緊張が走った。
「始め!!」
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ゆう(プロフ) - 警察学校組かっこよくて主人公ちゃんも素敵でキュンキュンしました。更新楽しみにしてます! (2022年10月10日 9時) (レス) @page15 id: d56bd6cb16 (このIDを非表示/違反報告)
ハキ - 主人公こんな感じでは無いでしょうか?書いて見ました。 (2022年10月5日 19時) (レス) id: e7766cc2a3 (このIDを非表示/違反報告)
ハキ - https://picrew.me/shareImg/org/202210/1649970_h8CiFBOK.png (2022年10月5日 19時) (レス) id: e7766cc2a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラピスラズリ | 作成日時:2022年9月24日 23時