第５話 幼馴染の声 ページ6
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なんと珍しいことに、コナン君と会って伝言を伝えた次の日の夜、新一から私の携帯に電話が入った。
『よお、Aか？』
携帯の向こうから聞こえてくる新一の声。私はうっかり手元から携帯を滑り落としそうになった。
非通知と表示されていたから、てっきりイタズラ電話か何かかと思っていたのだ。
「し……新一…新一？」
『あぁオレだ』と、紛れもない新一のハッキリとした声が聞こえてくる。
どうして突然電話をくれたのだと、真っ先に私が尋ねると、『今日の昼、偶然メガネのボウズと会ってオメーからの伝言聞いたんだよ』と新一は答えた。
『オメー、小学生相手にあんな小っ恥ずかしい伝言伝えるなよな…』
「だって、新一、全然連絡取れないから…！ だ…大体、新一のほうこそ私のこと知らない子に、伝言頼むなんて…」
その分電話をくれたら良かったのに、とそこまでは言えず、私は口を噤んだ。
久しぶりに声を聞くと、新一がちゃんとどこかに居るんだと思えてホッとして、話そうと思っていたことも何もかも頭から飛んでいってしまった。
「あの…電話ありがとう……」
『お、おう…』
普段はそこそこ話をする性格なのに、今日はなんだか言葉が選べず、緊張で胸ばかり早くなって、無言が続いた。
これじゃ、もう電話が終わってしまう。そう思って何か話そうとしても、口が開くだけで言葉が出てこない。
「あ…そうだ。この間新一こっちに戻ってきてたんだよね？ 蘭が、久しぶりに顔を見たって…」
『あぁ、あの毒針事件のやつか…』
「なんか凄い体調悪そうだったって言ってたけど…もう治った？」
『おうバッチリな。オメーこそ風邪ひいたりしてねーだろな』
「うん。…あ、クラスの皆…急にいなくなって心配してたよ。蘭も園子も、怒ってたからちゃんと連絡してあげて」
取り留めのない話をしてしまう私に、新一はその度に優しく返事をしてくれた。そのうちやはり言葉が尽きてきて、私はどうしようかと頻りに頭を働かせた。
すると、電話を切られてしまうのかと思いきや、さっきまではずっと私の話を聞いていた新一が、今度は話を持ちかけてきた。
＿＿
いつのまにか、順位がついて…！！ますね！！(評価してくださった方々のおかげですね…！)
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FenGkaz710(プロフ) - 2章楽しみ (2020年6月16日 19時) (
レス) id: 760679ded1 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 面白すぎたのでシリーズ化していると思いました……。面白過ぎます！！！更新応援しています！！！シリーズ化大希望です！！！！！ (2019年12月6日 3時) (レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
Akiko Tanei(プロフ) - 首を縦に触るのではなく、『振る』ではないですか？ (2019年9月8日 11時) (レス) id: acbd1e9f39 (このIDを非表示/違反報告)
? ????? ?(プロフ) - 第1章おつかれさまでした！すごくすごく続き楽しみにしてるので更新早くして欲しいです(>_<) がんばってください！！♪ (2019年8月9日 1時) (レス) id: e7d5c65650 (このIDを非表示/違反報告)
ぽにー(プロフ) - 茅架さん» 作者様本人ではなくすいません。その文書は合っていますよ！"違わず"というのは"たがわず"と読み、間違わずと言う意味です。 (2019年8月1日 1時) (レス) id: 2d86003c92 (このIDを非表示/違反報告)
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