第１９話 新一の恋人�� ページ20
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「キ、キ……キス…？」と蘭が顔を真っ赤にして手を震わせる。
「さてはあいつ事件とかいって、女のところにしけこんでやがったな…」
「な！？」
おじさんと蘭が言い合いをしそうになると、コナン君が慌ててそれを治めようと「何かの間違いだろう」ともう一度言いかける。
しかし、「子どもは黙ってなさい！！」と蘭の迫真の怒鳴りが返ってきて、コナン君は口を閉ざした。
私は彼等のその様子を、ただ呆然と、まるで自分はその場にいないかのような気持ちで見つめていた。
「A姉ちゃん…？」
「ん…？」
気がつけば、隣でコナン君が私を見上げている。きっと変な顔をしていたに違いない。慌てて私は顔を取り繕って、「どうしたの？」と聞き返した。
「あ…あのさ、アレ、きっと何かの間違いだよ！ だって、新一兄ちゃん……」
そこまでコナン君が言ったところで、奥の電話が鳴り出した。しかし赤木さんの話に小五郎おじさんも蘭も夢中で、私とコナン君しか気がつかないようだった。
かといって事務所関係者でもない私が取るわけにもいかず、渋々といった様子でコナン君が電話を取りにいった。
私は一人になったその間、ぼんやりとまた赤木さん達を見た。ふわふわの髪の毛に、性格の良さげな優しそうな顔立ち。話し方だって物柔らか。
あぁ、もしかしたら、新一の方が先に好きになったりしたのかも。あんなに可愛いんだもん…。
でも、彼女がいるなら、教えてくれたって良かったのに。それなのに。あんなに思わせぶりな。
私が幼馴染だから、きっと優しくしていたんだ。
「………」
憂鬱な気持ちよりも、どこか放心にちかい心地で夢か現かという状態だった。
そんな中、突然コナン君の声がはっきり耳に届いた。
「うん、わかった。そう伝えとくよ！ じゃあね新一兄ちゃん！！」
話題の渦中の彼の名が飛び出し、皆一斉にコナン君の方へと視線を向けた。蘭が真っ先にコナン君に近寄り、「今のまさか新一？」と問いただした。
「うん！ 後で量子さんに電話するからよけいな心配するなって…」
量子さんはコナン君の言葉を聞いて、「新一さん会ってくれるんですね！」と喜びに満ちた声を上げた。
「……」
新一も量子さんを知ってるということは、この話、本当にホントなんだ。
身体の芯が音を立てて崩れていくような気がした。
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FenGkaz710(プロフ) - 2章楽しみ (2020年6月16日 19時) (
レス) id: 760679ded1 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 面白すぎたのでシリーズ化していると思いました……。面白過ぎます！！！更新応援しています！！！シリーズ化大希望です！！！！！ (2019年12月6日 3時) (レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
Akiko Tanei(プロフ) - 首を縦に触るのではなく、『振る』ではないですか？ (2019年9月8日 11時) (レス) id: acbd1e9f39 (このIDを非表示/違反報告)
? ????? ?(プロフ) - 第1章おつかれさまでした！すごくすごく続き楽しみにしてるので更新早くして欲しいです(>_<) がんばってください！！♪ (2019年8月9日 1時) (レス) id: e7d5c65650 (このIDを非表示/違反報告)
ぽにー(プロフ) - 茅架さん» 作者様本人ではなくすいません。その文書は合っていますよ！"違わず"というのは"たがわず"と読み、間違わずと言う意味です。 (2019年8月1日 1時) (レス) id: 2d86003c92 (このIDを非表示/違反報告)
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