【ドラゴンボール】ブラックは悟空の嫁に一目惚れをしたそうです２

７．８ ページ10

オラたちは、スクリーンを眺める

途中、ゴワス様が大福を喉に詰まらせかけたり、ザマスがいれたお茶を疑いもせず飲んだりと、ひやひやする場面はいっぱいあったけど、ゴワス様は無事だ

すると、ゴワス様とテーブルを挟んで座っていたザマスは、改心したかのような言葉を紡ぎながら、ゴワス様の後ろへと歩く

これ、やばいんじゃないか？

案の定、ザマスはゴワス様に近い方の手に気を溜め、そのまま・・・

ゴワス様の首をはねた



悟「ウイスさん！」

ウ「まあ、そう焦らないでください」



ウイスさんは、杖をトントンとする

すると、ゴワス様が殺される前まで、時間が巻き戻されたのだ

そっか、ウイスさんはそれが出来るんだったな！

安堵のため息を、オラと界王神様はこぼす

行きましょうと言うウイスさんの声に、オラたちは顔を上げ、ゴワス様の宮殿へと向かった




宮殿についてすぐ、ウイスさんはザマスの手に猫のミトンを被せた

被せたってのは、オラが見た時にはすでにそうなってて、実際ウイスさんがどうやって被せたのかはわかんねぇ

けど、そのミトンのお蔭で、攻撃力や殺傷能力は０になり、ゴワス様は一命を取り留めた

突然の事に困惑するゴワス様に、オラたちは全てを話す

しかし、ザマスは動揺せず、むしろ開き直っていた



ザ「なぜ、私の計画が？」

悟「未来へ行ってきたんだ。お前らのせいで町は崩壊、人もいっぱい殺された」

ザ「そうか、私は願いを叶えたのだな」



肩を揺らしながら、ザマスは笑う

その姿は相変わらず気に食わねぇが、まだ、アイツに言わなくちゃいけねぇことがある



悟「そしてザマス。お前は、オラの大切ななまえを奪った！」



そう叫ぶと、ザマスは驚いた顔をしていた

しかし、それも少しの間の話で、気が付いたら、ザマスの瞳からは何粒ものしずくが流れている



ザ「そうか・・・私はやっと、やっと、幸せを手に入れたのだな」



最早、我慢の限界だった

体に力を込め、ザマスに殴りかかる

けれど、殴りかかろうとした腕は、ビルス様に阻止されてしまった

なんで

そう聞く前に、ビルス様はザマスの方へ掌を向け



ビ「破壊」



消してしまった

蛍のように光って消えていくザマスを、オラはよくわかんねぇ気持ちで見つめる

完全に消え去った後、オラは膝から崩れ落ちた

結局、オラはザマスを倒せなかったけど、これでなまえが戻って来るかもしんねぇ

オラは、ビルス様の肩をかりながら、地球へ帰った

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