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10.2 ページ34

ブルマの言葉に、マイは驚いた顔をする

なまえの一番の親友であるはずのブルマが、なぜ怒らないのだろうか

そんなマイの戸惑いが、表情から簡単に読みとれる

それはブルマも一緒で、微笑みながらマイに告げた



ブ「なまえとは長い付き合いだけど、昔からそういう子だったわ。誰かのためになりたい。その誰かを守るためなら、理由なんていらない。・・・魔人ブウが襲来した時も、なまえは私を庇って死んだわ」

マ「っ!」



そうだ、なまえはブルマを庇って死んだ

忘れるはずもない、大切な人を、また守れなかったんだから

オラはそっと、歯を食いしばった

そんなオラを見てか、ブルマは少しため息を吐き、またマイを見据える



ブ「確かに、マイを庇わなかったら、なまえは死ななかったでしょうね」



トランクスも、下を向き、唇をかみしめる

自分が弱いから、マイもなまえも救えなかった、なんて思ってんだろうな

ブルマもそれが分かったようで、トランクスとマイの頭を撫でながら続きを話した



ブ「でも、それはきっとあの子じゃないのよ」

マ「え?」

ブ「自分の事をどうとも思わないのは、昔からの悪い癖だけどね。なまえは、未来の希望を貴方に託したかったんじゃないかしら?」



ブルマがそう言った途端、マイは目を大きく見開いた

両手も震えているが、これは怒りからではない

何故なら、彼女の目から大粒の涙があふれていたからだ

そしてブルマは、最後にあの子はなんて言ってたの?と問う



マ「『あんたはトランクスと一緒、未来の希望。だから死なないで、未来に光が戻るまでずっと光り続けて。・・・そんじゃ、未来を任せたよ』って」



その言葉を紡いだとたん、トランクスの目にも涙が浮かんだ

きっと、その心に今一度、深く深く刻んでいるのだろう

なまえの言葉と、自分の使命を

だから、トランクスとマイの表情が、ガラッと変わったんだな

「絶対に、未来を救う」そんな意思が、2人の表情からひしひしと伝わった

・・・もちろん、この光景をあいつは良く思わないだろう

ほら、あいつのイライラした声が、空から降って来た



ブ「人間風情が。俺のなまえを騙るな」

ザ「そう、私たちだけが彼女を理解できる。彼女だけが、私たちを理解できる」

ブ「貴様らには無理なことだ。だからこそ、なまえはここにいる。貴様らではなく、我らを選んだのだ」



殺気と共に放たれた言葉は、オラの心臓に深く刺さった

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匿名希望 - 続きが気になります (3月31日 23時) (レス) @page38 id: a169a42957 (このIDを非表示/違反報告)
ミノ(プロフ) - めっちゃ続き気になる〜♡頑張ってください! (10月30日 14時) (レス) @page38 id: 7c3ba8c0b7 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃくちゃきゅんきゅんする!!続き欲しいです (7月2日 19時) (レス) @page38 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃくちゃきゅんきゅんする!!続き欲しいです (7月2日 19時) (レス) @page38 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - おはようございます、 コメント失礼します、続きがになります。 (2022年12月2日 8時) (レス) @page38 id: 4f358e8e67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぐーちゃん | 作成日時:2017年3月18日 2時

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