９．０ 失う怖さ ページ22
空を飛べるようになったあの日から、私は楽しくて、毎日浮遊するようになった
空高く飛んでみたり、遠くまで行ってみたりと、私の行動範囲が広がる
なまえを抱きかかえながら散歩をする日は、もう終わってしまったのかと悲しみに暮れるブラックを無視して、今日も私は家の中をふわふわしていた
ザ「楽しそうだな」
『うん！』
そんな私を、ザマスは微笑みながら眺めている
まあ、本当に楽しいんだからしょうがないよね
テンションが上がってきた私は、高速で室内を飛び回る
すると、ブラックは笑いながら、深くソファへ倒れこんだ
ブ「ははははは！流石だななまえ。この俺でも、お前の残像を見るのがやっとだ」
『え、まじ？』
スピードに関しては、誰にも負けないと自負している
けど、今の私は、戦闘力が皆無だ
それとスピードって関係ないのかな？
よく分からないけど、ブラックがそう言うのなら、私は本来のスピードを取り戻しているのかもしれない
それはとても喜ばしい事なので、思いっきりブラックとザマスに、タックルという名のハグをした
凄いスピードで突撃したせいか、２人は少しぐらつく
けど、すぐに体勢を立て直して、私を抱きしめてくれた
ブ「最近のなまえは、甘えただな？」
『そっかな』
ザ「ああ。１日で、何回抱き着いていると思っている？」
確かに、最近の私は、彼らに抱き着きすぎだ
それはもちろん、２人に甘えたいという思いもある
けど、何だろう
それ以外にも理由があって、それは良く分からないんだけどさ
たぶん、私は、心に空いた何かを埋めようとしているんじゃないかって思うんだ
だけど、それが何かは分からない
それにさ、なんでか、それはあまり重要じゃないように思う
重要な事じゃないのに、何かが引っかかる
心の中は矛盾でいっぱいだが、彼らと一緒にあることで、それらは解消していくんだ、たぶん
深く考えないようにしよう
そう思い、私はさらに２人をぎゅっと抱きしめた
ブ「ふふふ、そんなに力いっぱい抱きしめなくとも、俺たちは消えない」
ザ「なんだ、不安だったのか？」
不安か
うん、そうだ
私は、この不安定な世界で、もし２人が消えたらっていう不安に駆られて、あんな矛盾な思いを感じたんだ
それを証明するものなどないが、私は必死にそう思い込むことにした
だって、それで幸せなんだから
『２人とも大好き』
そう言うと、彼らは驚いた顔をした後、ゆっくりと微笑んだ
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匿名希望 - 続きが気になります (3月31日 23時) (
レス) @page38 id: a169a42957 (このIDを非表示/違反報告)
ミノ(プロフ) - めっちゃ続き気になる〜♡頑張ってください！ (10月30日 14時) (レス) @page38 id: 7c3ba8c0b7 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃくちゃきゅんきゅんする！！続き欲しいです (7月2日 19時) (レス) @page38 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃくちゃきゅんきゅんする！！続き欲しいです (7月2日 19時) (レス) @page38 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - おはようございます、 コメント失礼します、続きがになります。 (2022年12月2日 8時) (レス) @page38 id: 4f358e8e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐーちゃん | 作成日時：2017年3月18日 2時
