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日本食を習得する会、初作品の親子丼はばっちりの出来映えで、皆ぺろりとたいらげて。
まあ、本当はこんなのはほんの序章で、いよいよお酒を持ってきての本編が始まる。97会なんてそんなもんよ。
ミンギュという優秀なシェフが、小洒落たおつまみを量産してくれるので、今度は私がお手伝い。
『美味しそう…… これは絶対にワイン飲みたいやつだ……』
MG「多分この家、良いやつ置いてあるよ。Aが頼んだら絶対に開けてくれる」
EW「ほら、かわいくかわいく」
『よおっしゃ任せろ。……んん ……ねえグク〜？ワイン開けてほしいな〜？』
MG「ちょ、今の誰？！そんな甘えた声出せんの？！鳥肌！」
JK「あー？ワイン？なんだよ、こういう時ばっかり調子良いな、まったく……」
EW「お、掛かった！すごい！」
MG「……あいつバカなんじゃない？」
私の作為的な猫なで声を共犯者ふたりは笑うけど、ひとりだけダイニングを片付けていたジョングクはしっかり罠に引っ掛かった模様。グチグチ言いながらもこちらに歩いてくる音が聞こえる。感謝しろ？
こうして私のプライドと引き換えにワインをゲットして飲み会は始まった。
実は、昨年の事件以来、とにかく忙しかった年末は予定が合わず。こんな風に皆でゆったりと時間を過ごすのはかなり久しぶり。
数少ない気のおけない友人達と話したいことは尽きず、あっという間に夜はふけて。だけど全員が翌日オフの今夜は、皆で朝まで飲み明かせる日。
EW「Aも今日は泊まっていけるの？」
『うん、今日はジェヒョン帰ってこないからね〜。私だってたまには羽を伸ばす！』
JK「うわ、お前それチクるぞ」
『なんでよ。友達と朝まで飲むくらい、別に良いじゃん』
EW「バラエティの撮影なんだっけ？」
『そう。それで田舎に泊まり込み』
JK「夫が出張の間に〜っていう典型的なやつだな」
MG「世の奥さんたちはこうやって夫の目を盗んで遊んで……」
『うるさいうるさい！息抜きも必要なの』
EW「まあ確かに、ふたりはずっと一緒なんだもんな」
そうなのだ。私達は、家も仕事も、ずっと一緒。
会いたくても会えなかった時間を思えば随分と幸せな悩みかもしれないけど、でもやっぱり、適切な距離だって必要で。
JK「……で？何悩んでるの？」
大好きなジェヒョンだからこそ、言えないこともあって。
JK「お前は分かりやすすぎ。今日、ジェヒョンに言えないこと、言いたいんでしょ？」
親友は、それもお見通しだったらしい。
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ゆゆ(プロフ) - 塩水さん» コメントありがとうございます！熱心に読んで頂いているのが伝わってきて、私の方が素晴らしい読者さまに届いて嬉しく思います。これからもご期待に応えられるよう頑張って更新するので、引き続きご愛読頂けると嬉しいです！ (2021年3月5日 17時) (
レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - お話を読み返すほど作品に対する熱情が伝わってきて、こんな素晴らしい作者さんが書く、素晴らしい作品に出会えてよかった、と思いました。初めてのコメントで拙い文章になってしまいましたが、最後まで読んでいただけると幸いです!長文失礼致しました! (2021年3月5日 17時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - こんばんは。いつも紅一点シリーズ楽しませて頂いております!その場や人の細やかな心情を表現する文章は勿論、紅一点という題材を元にK-POP界の様々な問題を取り上げてストーリーに練りこんだこの作品が大好きです! (2021年3月5日 17時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
なおてぃん(プロフ) - ゆゆさん» 禁句は笑いました（笑）これからもこのお話の中のジェヒョン達がどのように幸せを掴んでいくのか見守らせてください(^^)応援しています！！ (2021年2月24日 16時) (レス) id: 600e5004d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - なおてぃんさん» 温かいコメントありがとうございます。さらに好きになっただなんて、一番の褒め言葉です……！正直私もジェってこんなに優しくない気もしますが(禁句)笑、このお話の中では彼女に出会って過ごす日々が彼をこうしたのだと思います。これからも応援よろしくお願いします！ (2021年2月22日 13時) (レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2020年12月30日 1時
