さんびゃくじゅう。 ページ11
大したことないだろう。天竜人に買われなかっただけましだ。”救い”があっただけ…シスさんが来てくれただけましだ。強いて言うなら『ナミの下位互換』。や、俺と比べるとナミが可哀想か。
…こんなに喋って、まだ七海と灰原の話してないとか。どんだけ長くなるんだよ。なんであのとき全部話すなんて言っちゃったんだろう俺。
「質問は？」
「…………ナナミとハイバラとはどこで知り合ったんだ」
「お、いい質問してくれたねゾロ君！それを今から話そうと思ってた。まだまだ続くからね。次は”結城 雪”についてだ。」
「？誰だ」
「この体の1つ前の依代の名前。」
「…なんで探す気になったんだ？”お前”は何回も転生を…繰り返しているんだろ？なら何回も別れを経験してるはずだ、なんで1つ前にこだわってるんだ」
おお、サンジが鋭い。…いやサンジはもとから頭の回転は早いのか。
それについても話そうと思ってたから丁度いいね。
「…………それについても話すんだけども。冷静に考えてみたら2人分の人生話すなんてそんな面倒なことやってらんないので、質問形にしていきたいなと思う所存にございまして。」
一方的に喋るのは疲れて終わるだけだし時間も食うので皆が気になる所だけやっていきたいみたいなそんな感じ。
まぁ何をするにせよまずは七海・灰原関連と前世と最初の話だな。
「七海と灰原はね、簡単に言えば”雪”の学校の後輩。ごく少数の学校…呪術師の学校でさぁ。そも、術師ってのが少ないもんで後輩は七海と灰原の2人だけ。ちなみに同級生は3人。それぞれ悟、傑、硝子って名前。」
「…お前が探してるあと2人か」
「そう。」
硝子はともかく、悟と傑は執念で来てるような気がすんだよな。あいつら規格外だから。硝子は……どうなんだろうな。来ててほしいような来ててほしくないような。女性だし。
相手の体の中に反転術式ぶっこんで破裂させるって事はしてたけど、なんかそんなぽんぽんは使えなさそうだったし。自衛の手段は持ってないとこの世界生きていけない。前世もそうなんだけども。
「あとあれね。なんでこんなに前世にかまってるかってね。さっき言ったじゃん。『呪術師』って。どういうことでしょう、はいサンジ君！！」
「……おれ？」
「ほらほら早く答えなよさあさあ。」
「……………………同じ…世界線だったとか」
「お、大正解。一発で正解するたぁ思わなかったね」
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作者名：あんちょび | 作成日時：2022年9月27日 17時
