弟の為に ページ9
話が終わったあと、俺は特訓をしに山へ向かった
父さんと特訓しにきた時からこの森は俺のお気に入りであり、最高の特訓場所だ
怪我をすることも多いけど、強くなる為に弱音なんてはいてられない
弟を守るため、俺は毎日毎日、朝から晩まで特訓を重ねた
それから半年が経ったくらいだ
ガ「俺が稽古をつけてやろう」
そう言われて、おじちゃん(そう呼べと言われた)が居る間は森へ行かず、代わりに鬼のような稽古を受けた
おじちゃんと組手をしているときだ
頭の中でおじちゃんが右から殴ろうとしているのが見えた
俺は思わず飛び上がりそのままおじちゃんの顎を蹴りあげた
…のも虚しく、反対の手で足首握られ放り投げられた
とても悔しい
擦りむいたところの砂をはたき落としながらもう一度飛びかかろうとしたとき
ガ「待て」
そう言われて動きを止める
ガ「御前今、何か見えたのか？」
貴「え、何で分かった？」
そういうとおじちゃんは溜め息を吐いたあと、この現象が何なのかを説明してくれた
ここで初めて、父さんとレイリーと一緒にやった目隠しの意味がわかった
ガ「使えるとわかれば特訓だな！」
そこからは地獄だ
目隠しをされてひたすら殴られる
避けられるはずもなくて何回も殴り飛ばされた
そんな訓練を続けて４ヶ月、漸く使い方が分かってきて、おじちゃんの拳を避けられるようになった
おじちゃんは成長が速すぎる、とか何とか言って驚いていたけど、俺からしたら好都合
少しでも早く強くなって、弟を守るんだ
おじちゃんは二ヶ月ほど任務に行かないといけないらしく、昨日帰っていった
次、おじちゃんが帰ってきたらもうこの島を発つと言っていたから全部の景色を目に焼き付けようと思う
今日から一ヶ月は森をくまなくみて、その次の月は家のまわりと、図書館だな
そう予定を立てた
見聞色の覇気を使いながら、今日も森の中の景色を見つめながら歩いていた時だった
視界にぐるぐるした変な実を見つけた
どす黒い色で、ぐるぐるしている
本で読んだことがある、これは悪魔の実だ
泳げなくなる代わりに、人間離れした能力がてにはいる…とかだったはず
俺は迷わず其を口に放り込んだ
歯に当たったそれは不味いなんて言葉じゃ言い表せないほどの果汁で俺の口内を満たした
噛むことも忘れて其を呑み込む
何の実かはわからないが、今日
俺はめでたく能力者になった
。
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yozakura - すいませんガチで泣きました(泣)良い話ですね (2020年5月1日 8時) (
レス) id: c24485d68c (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - さーちゃんさん» 読んでいただきありがとうございます！！名前変換ができるようにしているんですが…、私の端末では変換できるのですが、名前を入力してもできないですかね？(涙)教えてくださりありがとうございます！頑張ります！！ (2019年9月29日 12時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 名前変換ができてないです。変換されてないページは､最初から最後までの話の中の"名前"を使う時全部です｡変換する場合は､かっこをつけないと変換できないです…生意気ですみません!お話は､物凄く良くて号泣しました｡とても良い作品です!更新頑張って下さい！ (2019年9月29日 11時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ユウさん» 読んでくださり、ありがとうございます！！！そう言ってもらえて嬉しい限りです(涙)私も書きながら泣きました()ありがとうございます、頑張ります！！！ (2019年9月16日 18時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - めっちゃ感動しました。本気で泣きそうになりました...。こんな文章を書けるなんて凄いです！尊敬です！更新頑張ってください！！ (2019年9月16日 17時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2019年9月13日 1時
