ゴール・D家、長男の話[ONE PIECE]

再会 ページ32

目を覚ませば眩しいほどの白い空間に目を細めた


次第になれていく視界に瞬きを繰り返す



目の前に広がるのは故郷、俺の住んでた家だ





辺りを見渡せば、あるはずの母さんの墓がない

それを疑問に思いながらゆっくりと足を進める




庭に咲いているハイビスカスを3つ摘んだ

それを手に持ちながら家の扉を開く




「名前！！」




目の前には会いたくて会いたくて堪らなかった両親

俺は唖然としてその場に立ち尽くした





ル「名前！！会いたかった！！」





そう言った母さんは俺に駆け寄り抱き締めた





暖かい



母さんは此処にいるんだ


俺は母さんの背に腕を回して抱きついた


ボタボタと流れる涙が母さんの服を濡らす





貴「母さん、か、ぁさん"！！」


ル「…名前」




優しく頭を撫でられて更に涙が溢れた





ロ「俺は放ったらかしか？」





そう言いながら現れた父さんにもっともっと涙が溢れる




貴「とう"さ"ん"！！」



そう言うと、母さんと俺を大きな腕で一緒に抱き締めた






ああ、ずっと会いたかった

死んでしまった日からずっと





ル「名前？沢山話を聞かせて？」





母さんの言葉に何度も頷いたけど、涙は止まるのを知らなくて


それでも二人は俺が泣き止むまで、ずっと抱き締めてくれた






.

.

.





今まであったことを全部話した、何時間も、何日も掛けて




父さんと母さんが死んだあとのこと、エースの他に弟が三人できたこと、エースと海へ出て海賊団を作ったこと、エースと白ひげの船に乗ったこと、他にもいっぱいエースのことを話した


二人はずっと楽しそうに俺の話を聞いてくれた






貴「母さん…、……俺、…エースを守れなかった」



そう言うと母さんは怒るわけでなく、申し訳なさそうに眉を下げながら俺を見つめた


ル「名前はちゃんと、エースを守ってくれたわ。私はちゃんと見てたもの」


貴「ッでも！！」


ル「名前…、私はね、エースをお願いって言ったのよ？守るだけが仕事じゃないの」


貴「…」

ル「それにね？名前だって私達の大事な息子。名前もエースも、幸せになって欲しい」

ル「自分を抑え込んでまで、エースと一緒に居るなんて、エースが可哀想よ」


貴「っ…、……そんなのわかってる！」


ロ「名前、俺達は御前達二人を同じように愛してる。今までも、これからもずっとだ！！」

ロ「だからな、これからは御前がしたいように生きろ！！」






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