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目を覚ませば部屋は真っ暗だった
体調が優れないからか、今日は冥界の入り口へ行くこともなかった
喉が乾いたから、親父の上から飛び降りて食堂に向かう
まだ耳は出ていて、皆の寝息や話すが聞こえるなか
?「サッチ隊長ォ…、その悪魔の実、どうするんだァ?」
と声が聞こえた
なんとなく嫌な予感がして、急ぎ足でキッチンに向かう
サ「おい、ティーチ…、っなんのつもりだ、」
はやく、早く行かないと
痛む頭を押さえながら勢い良く食堂の扉を開いた
サッチに銃を向けるティーチ
急いで能力を使い、足を犬にした
思い切り駆け出した俺はサッチを庇うようにして前に出た
バンッバンバン!!!
背中と腕に弾丸が打ち込まれた
テ「なっ!」
サ「!?」
無事でよかった
熱で揺らぐ視界の中でティーチを睨む
テ「ゼハハハハハッ、名前、よくわかったなァ?」
貴「う、るせェ…」
そう言ってゆっくりと歩み寄ってきた
俺は脚に力が入らなくなり、その場へ倒れ込んだ
ティーチに蹴りあげられ、壁に打ち付けられる
逆流してきた血を勢い良く吐き出した
テ「俺ァ、その悪魔の実が欲しいんだ、…渡してくれるよなァ?サッチ隊長?」
サ「誰が御前なんかに!!!」
そう言って今度はサッチの方へ歩み寄る
壁に手を当てながらゆっくりと立ち上がって、最後の力を振り絞り能力で牙を出し、ティーチに向かって駆け出した
俺に気づいたティーチはすぐさま発砲する
迫ってきた弾丸を避けきれず、頬を掠めた
もう一発撃たれる寸前、一か八かで俺はティーチの首を噛み千切った
自分じゃない誰かの血の味が口内に広がる
俺の勝ちだ、倒れていくティーチを見て思ったのも束の間
ティーチは最期の悪足掻きに俺に向けて発砲
腹部に弾丸が埋まった
片手で腹部を押さえるもだらだらと熱い血が流れる
ティーチを見下ろせばもう息絶え絶えだ
あとはサッチが何とかしてくれる
後ろを振り返ればサッチが呆然とこちらを見ていた
無事で良かった
エースじゃないけど、親父の息子を守れて死ねるなんて光栄だ
貴「や、っと……、…やっと、…とうさん、に…あえ、る」
そう笑って、俺は意識を手放した
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yozakura - すいませんガチで泣きました(泣)良い話ですね (2020年5月1日 8時) (レス) id: c24485d68c (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - さーちゃんさん» 読んでいただきありがとうございます!!名前変換ができるようにしているんですが…、私の端末では変換できるのですが、名前を入力してもできないですかね?(涙)教えてくださりありがとうございます!頑張ります!! (2019年9月29日 12時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 名前変換ができてないです。変換されてないページは、最初から最後までの話の中の"名前"を使う時全部です。変換する場合は、かっこをつけないと変換できないです…生意気ですみません!お話は、物凄く良くて号泣しました。とても良い作品です!更新頑張って下さい! (2019年9月29日 11時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ユウさん» 読んでくださり、ありがとうございます!!!そう言ってもらえて嬉しい限りです(涙)私も書きながら泣きました()ありがとうございます、頑張ります!!! (2019年9月16日 18時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - めっちゃ感動しました。本気で泣きそうになりました...。こんな文章を書けるなんて凄いです!尊敬です!更新頑張ってください!! (2019年9月16日 17時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きなこ | 作成日時:2019年9月13日 1時