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俺は怪我が治り今日は久々に山に登った
獣に出くわすことなく見晴らしのいい崖に来た
ぼー、っと海を眺めていれば足音が聞こえ振り返ると其処にはエースが
貴「どうした？」
エ「話があるんだ」
「おいで」そう言って隣をとんとんと叩けばエースは素直に腰を下ろした
貴「話って？」
エ「俺は、17になったらこの島を出る！！海に出て、海賊になって、富と名声を手にいれるんだ！」
「だから兄貴、…俺と一緒に来てほしい、」
エースは俺が断るとでも思っているのか、不安げな表情で俺を見つめた
貴「いいよ」
エ「そうだよな、…やっぱり、……え？」
貴「いいよって、それに俺は、可愛い弟のこと守らなきゃいけないしな」
エ「なっ、…可愛くねェ！！俺は一人でも生きていける！！」
貴「はいはい」
騒ぐエースの頭を撫でてやる
これからもすっと、俺に守られてればいい
その日からエースは俺に特訓しろと言ってきた
守らないといけない弟を殴るなんてできなくて、ずっと手を出さないでいると
エ「何でなにもしてこねェんだよ！！」
貴「ん〜…、…手を出す必要もないから？」
そう言うと、エースは眉間に皺を寄せ更に殴りかかってきた
.
.
.
そんな日が何年も続いた
俺はもう22、エースは17、ルフィは14になった
今日はこの島を発つ日だ
エースはダダンに声をかけたあと、そそくさとこの家を後にした
貴「ダダン、…本当に今までありがとう。こんな世界に嫌われる俺たちを家においてくれて、…本当にありがとう」
それから俺も家を出た
エースはもう船に乗っていて、ルフィがそれを見てる
貴「ルフィ」
ル「あ、兄ちゃん！！」
貴「行ってくる、…元気でな」
ル「当たり前だ！！兄ちゃんのことも倒せるくらい強くなる！」
貴「ふはっ、…次会うのが楽しみだな」
そう言って帽子越しに頭を撫でてやった
エースが乗るヨットに飛び乗る
エ「じゃあな、ルフィ！！」
そう言って俺達は海に出た
俺の手首にはきらり、金色のブレスレットが光る
左手の親指には父さんの、人差し指には母さんの指輪をはめた
エースの後ろでロケットを開き、写真を見つめた
「エースはきっと守ってみせる」
俺の小さな呟きがエースに聞こえることはなかった
代わりに心地いい潮風が頬を撫でた
いつかエースに、この写真を見せることが出来たら良いな
。
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yozakura - すいませんガチで泣きました(泣)良い話ですね (2020年5月1日 8時) (
レス) id: c24485d68c (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - さーちゃんさん» 読んでいただきありがとうございます！！名前変換ができるようにしているんですが…、私の端末では変換できるのですが、名前を入力してもできないですかね？(涙)教えてくださりありがとうございます！頑張ります！！ (2019年9月29日 12時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 名前変換ができてないです。変換されてないページは､最初から最後までの話の中の"名前"を使う時全部です｡変換する場合は､かっこをつけないと変換できないです…生意気ですみません!お話は､物凄く良くて号泣しました｡とても良い作品です!更新頑張って下さい！ (2019年9月29日 11時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ユウさん» 読んでくださり、ありがとうございます！！！そう言ってもらえて嬉しい限りです(涙)私も書きながら泣きました()ありがとうございます、頑張ります！！！ (2019年9月16日 18時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - めっちゃ感動しました。本気で泣きそうになりました...。こんな文章を書けるなんて凄いです！尊敬です！更新頑張ってください！！ (2019年9月16日 17時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2019年9月13日 1時
