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目を覚ませば空はゆっくりと明るくなってきていた
立ち上がって伸びをしてからロケットに入っている写真を見た
今日も頑張ろう
家に帰る途中、襲いかかってきた狼を倒して持ち帰った
ダ「名前！！御前朝からどこに行ってたんだい！！」
貴「…朝飯、獲ってきた」
狼をダダンの前に出せば驚いた顔をしたあと、俺の獲った狼を調理場へ引き摺りながら
ダ「…、次からは一声掛けてから行きな」
その日から俺は毎日、獲物を狩った
其を山賊達が調理して皆で取り合って食べる
俺は別に大食らいじゃないから獣一匹も要らないし丁度良かった
エースが成長して肉を食べるようになる頃には獲物を2体、3体と狩るときもあった
俺が大きな獲物を持ち帰ってくる度に
エ「兄ちゃん、すっげェ！！」
って喜ぶもんだから、俺は嬉しくて堪らなかった
そんな日々を過ごしてもう六年
俺はもう12歳、エースは7歳になった
エースも山へいくようになった
なんでも、不確かな物の終着駅に友達が出来たらしく毎日其処へ通っていた
一緒に行こうとすると
エ「だ、駄目だ！！兄貴は来るな！！」
って言われて、追うのを辞めた
兄離れも早いんだろうな、と思いながら毎日エースの背中を見送った
.
.
.
今日はおじちゃんが来た
朝からおじちゃんと一緒に特訓をしてボコボコにされた
昼間にはエースとおじちゃんが何か話していたけど、あの二人のことだから特に気にすることもなく俺は山で適当に獲物を狩った
家に帰ると、おじちゃんはもう居なくて
俺とエースが獲ってきた獲物を皆で囲んで食べた
。
ダダンは酒を飲むと決まって俺たちの話をする
いつも俺達が部屋に戻ってから酒を飲むから、エースには聞かれてない
でも今日は運が悪かった
俺は先に風呂を済ませ、今はエースが風呂に入っている
ダダンたちのいる部屋が騒がしくなったから、きっとまた飲んでるんだろうと呑気に考えていたのが駄目だった
風呂から上がったエースが眉間に深い皺を刻みながら帰ってきた
貴「？どうしたの、エース」
エ「俺達、…鬼の子だぜ」
知っている
でも父さんは鬼なんかじゃない
貴「…、父さんは父さんだよ。鬼なんかじゃない」
エ「っ、でも！！…街の奴らもそう言ってた！！！」
貴「…」
エ「俺は、…生まれてきても良かったのかな」
思わず俺はそう呟いた弟の頬を叩いた
。
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yozakura - すいませんガチで泣きました(泣)良い話ですね (2020年5月1日 8時) (
レス) id: c24485d68c (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - さーちゃんさん» 読んでいただきありがとうございます！！名前変換ができるようにしているんですが…、私の端末では変換できるのですが、名前を入力してもできないですかね？(涙)教えてくださりありがとうございます！頑張ります！！ (2019年9月29日 12時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 名前変換ができてないです。変換されてないページは､最初から最後までの話の中の"名前"を使う時全部です｡変換する場合は､かっこをつけないと変換できないです…生意気ですみません!お話は､物凄く良くて号泣しました｡とても良い作品です!更新頑張って下さい！ (2019年9月29日 11時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ユウさん» 読んでくださり、ありがとうございます！！！そう言ってもらえて嬉しい限りです(涙)私も書きながら泣きました()ありがとうございます、頑張ります！！！ (2019年9月16日 18時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - めっちゃ感動しました。本気で泣きそうになりました...。こんな文章を書けるなんて凄いです！尊敬です！更新頑張ってください！！ (2019年9月16日 17時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2019年9月13日 1時
