昔に戻ったような ページ17
ガ「…ロジャーは病気だったと、御前も聞いたじゃろう！」
貴「…」
ガ「あいつは自分から此処へ来たんじゃ！！」
知っている
貴「…うるさい、」
ガ「…、御前達を守るために、自首したんじゃ！！」
貴「うるさい！！！」
知っている、全部
本人の口から聞いたんだ、知っているさ
でも許せなかった
父さんを殺したやつを前にして冷静でいられるほど、俺は大人じゃなかった
ぼたぼたと血と一緒に涙が落ちる
ガ「…、今回のことは黙っておいてやる」
貴「…」
じいちゃんは掴んでいた胸倉から手を離した
俺は力なくベッドに座り込む
うつむいてじいちゃんの足元を見つめた
ガ「……、手当てするかの」
そう言ったじいちゃんはまた俺のとなりに腰を下ろして、ロシナンテに救急箱を取ってくるように言った
拳を握りしめる
貴「なんで父さんがこんなに言われなきゃいけないんだ…、、」
ガ「…」
貴「なにも知らない奴らに、……あんな風に言われて、…、…黙っとけるわけないだろ！」
貴「あのとき、あいつを殺してなかったら…、…俺は一生後悔してた！！！」
ガ「…名前」
頭がごちゃごちゃする
貴「…エースは、小さいときから、あんな風に言われてたのに…、…俺は、それを知らないで、…」
「俺の気持ちも知らないくせに！！」
ガ「名前」
じいちゃんに抱き締められる
ガ「…御前はちと頑張りすぎじゃ」
貴「…、エースの方が、」
ガ「エースは今、関係ないじゃろう」
貴「…」
ガ「こんな所で、色々苦しいと思うがな…たまには甘えてもええんじゃぞ」
久しぶりにじいちゃんの暖かい優しさに触れた
ぎゅうと抱きついて、俺はまたボロボロと涙をこぼした
.
.
.
あのあと、何故かぼろぼろで帰ってきたロシナンテと一緒にじいちゃんからの治療を受けた
ガーゼを張った上から傷口を叩かれてビリビリ走る痛みにまた涙を流した
今は、ロシナンテと一緒に布団に入っている
貴「…、ごめん、…迷惑かけて」
ロシナンテに背を向けながら、そう言った
ロ「…仕方ねェよ、俺も御前の立場なら、そうしてたかもしれねェ」
ロシナンテに昔、なにがあったかは知らないが、振り返ると暗い表情を浮かべてた
うまい言葉をかけるのは苦手だからぎゅう、と抱きしめてやる
貴「ありがとう、ロシナンテ」
。
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みょん - 何年も前にこの作品に出会った時から本当に大好きで、何回も読み返しています。そして何回も涙してしまう……。素晴らしい作品をこの世に生み出して頂き、本当に感謝しかないです。 (3月15日 1時) (
レス) @page33 id: c2e813967a (このIDを非表示/違反報告)
きゃとぅーん(プロフ) - 遅ればせながら読ませていただきました！めちゃくちゃ感動しました！素晴らしい作品作ってくださり、ありがとうございます！ (2022年3月17日 12時) (レス) id: 805966ddfb (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - TOMOさん» 読んでくださり、ありがとうございます！！そう言ってもらえて本当に嬉しいです(涙)(涙)(涙)これからも頑張ろうと思います！！！ (2019年9月23日 3時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
TOMO(プロフ) - ぶっちゃけね？ めっちゃよかった。泣いたわ。真面目に泣いた。目から水よ。ウォーター出てきたよね。面白かったです！ (2019年9月23日 1時) (レス) id: 4e3515e76d (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - ユウさん» 読んでくださり、ありがとうございます！！！しっかり水分補給してください！！笑皆さんが楽しめるような作品が作れるよう頑張ります！！ (2019年9月19日 21時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2019年9月16日 12時
