25-怒ってる人*JS ページ25
気づくと沙耶の後ろにはスロウがいて沙耶をふんわりと抱きしめた。
スロウ「・・大丈夫？」
沙耶「あ・・ありがと。ごめんごめん。」
スロウ「・・・」
怖い。スロウは沙耶をそっと立たせ、ヨナを無表情に見ている。
ヨナはその瞳に打たれたように動けないでいる。
うん、やっぱりスロウは似てる気がするんだよね。僕の弟に。
うん、うん。僕もよくあの瞳で撃ち殺されていた気がする・・・怒っても言葉が出ているときはそれほど怒ってないんだよね。ものすごっく怒ってるときは何にも言わなくなってたから・・・
で、さっきからスロウは何にもしゃべってないよね。
そのままヨナから視線を逸らさずにその両手を掴み、肩の高さまであげた。
ヨナ「ナニスル！ハナセ・・・ハナセ」
身をひねるけれどそれは容易には取れそうもなく。
え〜っと・・・ヨナが小柄ってせいもあるけどNASAにつかまった宇宙人みたいだ。ぷぷぷ。
僕の含み笑いが聞こえたようにヨナとスロウの視線が突き刺さる。
ヨナ『オッパ！この人に手を離せって言って！！助けて！』
スロウ「・・・・他の兄さんたちはどこにいますか？」
JS「えっとちょうどここの対角線上だと思うんだけど・・」
スロウ「・・・テキトーすぎる。」
そうつぶやくとヨナを連れたまま、歩き出した。
ヨナ『ちょっと離しなさいよ！ねえ、オッパ！離すように言って！オッパ〜』
抵抗むなしく、宇宙人の恰好のままスロウに連れ去れていったヨナ。
僕と沙耶は、呆然と見送った。
スロウの背中が見えなくなって、ヨナの叫び声が小さくなった頃、僕たちは顔を見合わせた。
沙耶「・・・兄さん達に電話しておいたら？スロウ、ものすごく怒ってるよ？」
うん、それは僕にもわかった。
慌てて携帯を取り出してユチョンを呼び出す。
YC「ジュンス！どこにいんだよ！ヒョンと待ってるのに！」
JS「えっと・・・今そっちにスロウがヨナを連れて向かってて。」
YC「は？」
JS「すごい怒ってるから言っておこうって思って。」
YC「おせーよ。今、姿見えた。何したんだ？ってかヨナのせい？」
JS「うん。」
YC「あ〜。俺らが怒られるの？お前も早く来いよ！」
プチ！
ユチョンめ、ガチャ切りかよ。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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しんち(プロフ) - のこさん» ありがとうございます。なかなか更新できず・・頑張ります。 (2018年12月8日 22時) (
レス) id: b9b1b5a8d9 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - お久しぶりの更新、嬉しいです！…読めば又切なさが蘇ってきて、ちと辛くもあるのですが… (2018年12月8日 21時) (レス) id: 72bf88ec29 (このIDを非表示/違反報告)
しんち(プロフ) - 嫁さん» こちらこそありがとうございます。蛇足な話なのにそんな風にいっていただけると。もう少しなのでご愛顧のほどを。 (2017年4月11日 0時) (レス) id: c77ad45416 (このIDを非表示/違反報告)
嫁(プロフ) - 更新ありがとうございます。切ない恋も人生ですね。簡単にはいかないから人生なのかもと思っています。 (2017年4月8日 16時) (レス) id: cc86b7eb97 (このIDを非表示/違反報告)
しんち(プロフ) - 嫁さん» ありがとうございます。いつか。わかってもらえるとうれしいなぁ。と私も思ってます。同じ気持ちでいていただいてすごくうれしいです。 (2016年6月25日 23時) (レス) id: c77ad45416 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しんち | 作成日時：2013年11月22日 1時
