14-僕はここにいるのに君は気づかない*JS ページ14
彼氏「泣かないで。」
彼女「泣いてない。」
彼氏「ウソツキ。」
彼女「嘘じゃない。」
近づいて見ればそれはカップルのようで赤い髪の彼氏の胸の中に髪の毛の長い彼女がいるようだ。
彼女の顔を覗き込んでいるようで彼氏の顔は見えない。彼女はこちらに背を向けている。
彼氏「意地っ張り。」
彼女「そっちこそ。」
そのまま抱き合った二人の向こうから女の子達の声がする。
1「ねぇ。本当にどこにいると思う？ジュンス！」
2「それよりユチョンだって。絶対、この裏側のどっかにいるんだから向こうに行かないと！」
3「ってか裏側ってどこ？向こう側ってどこ？」
4「ちょっと！アレ見て！こんな所で抱き合ってる！！！」
5「わ・・わ・・わ・・・・って。ちょっと声大きい！」
1「なんでよ！いいじゃない。・・・・よくないか。」
2「えっ？なによ、突然。」
3「馬鹿！良く見なさいよ！あれ、Tシャツの柄じゃないわよ！」
4・5「えっ・・・・・？やばっ！」
バタバタ
足音とともに気配も遠ざかり、自動販売機の陰に隠れた僕たちはそこからカップルを伺う。
瞬間、彼氏が顔を上げて僕と目が合った。
彼氏は・・・彼氏じゃなくてスロウだ。
驚いたように僕を見て、横のユチョンを見た。
それから僕達に向かって唇に人差し指を当てた。
僕達が頷いたのを見ると少しだけ近づいてきた。
彼女「どうしたの？」
A「もう少し奥に行こう。」
その彼女の声は僕の一番聴きたかった声。
JS「さ・・・むぐっ」
声を出しそうになった僕に気づいたユチョンに力任せに口を押さえられる。
YC「声を出すなって」
耳元で囁くユチョンにそのままの格好でウンウンと頷いて見せたがその手は離れない。
A「兄さんに会わないの？」
沙耶「どうして会う必要があるの？」
A「・・・・会わない理由はもっとないでしょ？」
顔を見つめながら話していた沙耶はAの胸に顔を埋める。
沙耶「今更、どの面下げて会えるって言うの？」
A「今のままの沙耶でいいと思うけど。」
そう言ったAは僕達に向かってウインクをした。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しんち(プロフ) - のこさん» ありがとうございます。なかなか更新できず・・頑張ります。 (2018年12月8日 22時) (
レス) id: b9b1b5a8d9 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - お久しぶりの更新、嬉しいです！…読めば又切なさが蘇ってきて、ちと辛くもあるのですが… (2018年12月8日 21時) (レス) id: 72bf88ec29 (このIDを非表示/違反報告)
しんち(プロフ) - 嫁さん» こちらこそありがとうございます。蛇足な話なのにそんな風にいっていただけると。もう少しなのでご愛顧のほどを。 (2017年4月11日 0時) (レス) id: c77ad45416 (このIDを非表示/違反報告)
嫁(プロフ) - 更新ありがとうございます。切ない恋も人生ですね。簡単にはいかないから人生なのかもと思っています。 (2017年4月8日 16時) (レス) id: cc86b7eb97 (このIDを非表示/違反報告)
しんち(プロフ) - 嫁さん» ありがとうございます。いつか。わかってもらえるとうれしいなぁ。と私も思ってます。同じ気持ちでいていただいてすごくうれしいです。 (2016年6月25日 23時) (レス) id: c77ad45416 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しんち | 作成日時：2013年11月22日 1時
