拝啓邪神様方、人前で変なことを口走るのはやめてください！！【名探偵コナン】

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『待って、わりと傷付くからそれやめて……』

そう言うと、降谷さんがちらりとこちらを見て、溜め息をついた。

降谷「まぁそれは冗談として。
先程までの話のこともあるし、百歩譲ってそれは信じるとしよう。
だが、それは俺たちを知っている理由にはならない」

『いや、理由ならあるよ。この世界に来る前から私は、あなたたちをとある作品の登場人物として知っていた、という理由が。』

それを聞くと、顎に手を当てて悩んでいたコナン君がバッと顔を上げる。

コナン「それが本当なら、組織のこと……！」

『残念ながら、組織の人のコードネームくらいしか言えないよ。
だってあくまで、私の友達がこの作品の大ファンなオタクだっただけだからね。
あぁ、でも証拠を証明できそうなことなら……』

そう言いつつコナン君に手招きして、こちらに寄ってきたところを抱き上げて耳元で囁く。

『元に戻ったら未来の奥さん…蘭ちゃんのこと、幸せにしてあげるんだよ？工藤新一君？』

それを聞くと、顔を真っ赤にして私の膝から飛び降りる。

コナン「バッ、バーロー！！アイツとはそんな関係じゃ……！」

『ふーん？』

真っ赤な顔であたふたと言い訳をするコナン君をニヤニヤとしつつ眺めてから、降谷さんたちの方へ向き直る。

『あと、あとは……そうだなぁ。
あなたたちの組織でのコードネームと、降谷さんの初恋が宮野エレーナさんだったことくらい…かな。』

そう言うと、少し動揺しつつも諸伏さんがこう言った。

諸伏「そんなことまで知ってるなんて。
神谷さんは本当に、異世界から来たのか……？」

キラキラとしつつそんなことを言う諸伏さんの姿に思わず笑みをこぼしながら頷いた。

『さっきからそうだって言ってるでしょうに。
というか私の呼び方、神谷さん、じゃなくて詩織でいいよ。え、だって私たち、同い年だったよね？』

そう言うと、少し驚いたような顔をしてから、頷いた。

諸伏「じゃあ、詩織ちゃんで。
……というか、それなら俺のこともさん付けじゃなくていいぞ」

『それなら……あ。名字と名前、どっちで呼べば良い？』

私がそう聞くと、名前で。と答えた諸伏……いや、景光(でいいのかな？)を降谷さんが後ろへ引っ張った。

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