幸せのかたち

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重岡side



久しぶりの7人での収録



ほんまめっちゃ楽しかってん！




でもな、






心のどこかでドラマのこと考えとって、



いろんな批判の言葉が耳から流れてとって、




メンバーとおんのに心から楽しめなくて、





ほんまはめっちゃ苦しかってん。



やけど、ドラマのことをメンバーとの仕事にまで持ち込むのは違うし、




なにより



メンバーとおるの楽しいのはほんまのことやし！




笑顔でおらな心配させてまうから




いつもの俺で居れた



と思う。








でも収録終わった途端


作り笑いするのも申し訳なくて、辛くて、




すぐ楽屋を出てきてしまった



誰か俺のいつもとちゃう感じに気づいてしまったかな




気づいて欲しくないけど、




気づかんといて欲しいけど、





気づいて欲しい、





って思う俺はワガママや





家に帰ればもっと辛くなるってわかっとるのに、




メンバーの顔みたら全部吐き出してしまいそうで。弱音を吐いてしまいそうで。





ほんま、俺って弱いな。




こんなことでへこたれてちゃあかんねん


胸張って堂々としてればええねん



でも。



それが今の俺にはできひんくなってんねや









だれか。





たすけて…




俺もうどうしたらいいかわからへん









俺の心の奥にいた本当の俺の思いが



ついに言葉となって誰もいない部屋へ消えていった






どれくらいソファーに座ってぼーっとしていたやろうか




不意に鳴ったインターフォンの音に

俺の意識は現実へと戻ってきた







宅急便のおっちゃんかな




そう思って返事したら





「しげーーー俺やで。淳太。あけてや」




え？




淳太？





なんでや？







来るはずもない人が


来るはずのない大好きな人の声が





でも



なんでかな。




淳太なら来てくれるかもって心のどっかで思っとって









あぁおれメンバーのこと好きやなって改めて気づく








どこにおっても助けに来てくれるメンバーに



俺はやっぱり甘えてしまうんや

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