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照史side
淳「ぅっす、おつかれさん、」
対決本番の日。
兄組で事務所で放送を見てから
そのまま局に駆けつけた俺ら。
不審者みたいな格好で出てきた彼は
淳太くんの声に顔を上げて、わかりやすく固まった(笑)
「……ぇっ、」
「なーに驚いてんの(笑)
ほら、突っ立ってないでこっち来いや」
「…………なんで、」
崇「えーからえーから、はよ行くで〜」
対決を終えたばかりやし、俺らおるしで
未だ放心状態の彼を無理やり引っ張って車に乗り込む。
「ちょ、口ん中見してみぃ」
「……ぁ、いや、大丈夫やねんけど、
ぇ、なに？これ、なんでおんの？」
「ゎ、痛そ、でも男の勲章やな」
「んーん、もう痛ないで、
ってか、なぁ、おれ、どこ連れてかれるん、」
淳「ん？家、おまえの」
「……はぁ？」
淳「道案内よろしくな」
口の中の傷は本人が言うほど軽くはなくて、
こりゃご飯食べれるんか？ってくらい痛々しかった。
けど、それ以上に達成感？みたいなもんに
包まれてるんやろうな
久々にスッキリした顔しとる。
「……なぁ、ほんまに、なに？
そろって、おれん家きて、
まさか、ドッキリ？」
淳「ちゃうよ(笑)
心配やったんよお前が。体調まだようなってないみたいやし」
「…………」
「図星やなこれ(笑)」
俺らの意図がわかったのか、
急にしゅん、と大人しくなって(笑)
「……なんやねん、」
精一杯の軽口を叩いた彼は、照史の肩に頭を預けて
目を閉じた。
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作者名：きりまる | 作成日時：2022年8月31日 23時
