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幸い、2班は自由に決めていいらしくて、
さっきの神ちゃんを見てた俺らは
暗黙の了解で兄組の中に神ちゃんを入れた
重「俺らやばいってーーー」
望「そっちずるいやんけー」
流「嫌な予感しかせえへん」
やいやい言うとる弟組には申し訳ないけど
しゃーない。(笑)
「しゃーないやん、じゃんけんやもん(笑)」
示し合わせたグッとパーやったけどな
照「そろそろ行かんとロケ押してまうで」
重「わ、出た、巻きの桐山!」
照「なんとでもいえ!笑」
そんなこんなで始まったロケ
与えられたフリップに書かれている名物を
別のチームより早く全て食べれば勝ちらしい
照「たかひろ、ちょっと、」
崇「はいはい、なんや?」
照史がはまちゃんに事情を説明してくれてる間に
だんまりな彼の背中に触れる
神「……ゎ、じゅんた、」
「大丈夫か?やばくなったら言うてな」
神「……ぁ、うん、だいじょうぶ、
ごめん、心配かけたみたい、」
「んーん、兄組しかおらんから、安心してな」
神「……ん、ふふ、」
柔らかく微笑んだ彼の顔色はそんなに悪くない
けどなんとなく無理してる時の神ちゃんな気がする
熱もないし、咳とか鼻とか風邪の症状もないから大丈夫だとは思うねんけど、
照「よし、絶対向こうより早くクリアしよ」
崇「よっしゃ俺に着いてこい!……ぁ、こっちか(笑)」
照「あほ!やめてくれもう(笑)」
安心感しかないお兄ちゃん組、
率先して喋ってくれるこの感じも優しさなんやなって、
ほっこりした気持ちでカメラが回り始めた。
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作者名:きりまる | 作成日時:2022年8月31日 23時