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神「……んえっ、ごめん、っ、えほっ、」









照「びっくりしたなぁ?

……ん、もう出えへんかな」










神「……じゅんた、ごめん、汚いっ、」










「ぇ、あ、そんなんええよ
それよりも大丈夫か?熱あったりするん?」








神「……わか、らん、」










神ちゃんに言われて、

ようやく俺の服にもかかってたことに気づいて、



でもそんなことよりも、神ちゃんが心配で。








照史が口周りと手を拭いてあげてる間に

首に手を当てれば、んー、なんとも言えない体温










「熱はなさそうやなぁ」









照「ほんなら服着替えよっか。もう衣装着ちゃおう」









「え、やるん?今日収録(小声)」









照「心配やけど今のところは熱もないし、
様子見ながら(小声)」









確かに神ちゃん自身もそこまでしんどそうやない。







「頑張ろっか、神ちゃん。」







照史にされるがままの神ちゃんの顔を覗けば
その目はキョロキョロと動いていて、
焦ったような声をあげる









神「……、ほん、は、」








照「ん?どした?」








神「だい、ほん、っ、」









照「台本?ここにあるよ、」








神「……ん、、」







照史が台本を取って見せれば安心したように

ふっ、と息を吐いて両手を俺らに伸ばした。










照「ん、着替えような」









原因はわからへんけど、

なんとなく嫌な予感がするのはきっと照史もおなじ。




やけど、スケジュールはカツカツで
延期にするのもまた彼を苦しめることになるから









「俺も手伝ったるわ、神ちゃん」









神「……ごめんなさい、ありがとう、」










申し訳なさそうに頭を垂れる神ちゃんの髪の毛を撫でて
ロケに向けて準備をした。

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作者名:きりまる | 作成日時:2022年8月31日 23時

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