幸せのかたち14 (ページ14)

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淳「十分頑張ったよ神ちゃん。偉いな？」

神「……っ、ん、ーん、っ、」

濵「ふふ、こーいうとき頑固やねん神ちゃん(笑)」

静かに涙を流すこの子の周りに寄ってたかって
みんなで褒めちぎれば、

俺の服をぎゅっと掴んで、小さく口を開いた。

神「…………、も、っ、る、」

「ん？どした？」

神「がくや、もどる、っ、かえりたい、っ、」

「ん、そやね。帰ろう。
心もしんどくなっちゃったかな、」

それだけ言うと俺の胸にそっと顔を寄せてきたもんち

こういうときは、みんな俺に任せてくれてるから

見守ってくれとったメンバーに目配せして、

俯いたまま動かなくなってしまったこの子を背負う。

「よし、お家帰ろうな、」

神「……かえる、っ、」

駄々っ子みたいな神ちゃんに
強ばってたみんなの頬も緩んでて。

流「かわええな、」

淳「ほんまやね(笑)

照史、帰り気をつけてな、おつかれさん。」

望「神ちゃん、ばいばい」

「ごめん、あとはよろしく、」

スタジオの後片付けやら、後締めやら
やってくれるであろうみんなに

心の中で感謝しながら

すっかりダウンしてしまった彼と
現場を後にした。