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神「カメラ回ってる時怖かったやろうなぁ、
ちょっとおっきめやしパニック、」
「……ぅっ、はぁっ、はぁっ、」
「よしよし、よしよし、だいじょうぶだいじょうぶ。」
たまに起こる耳鳴りは、
体に虫唾が走るほど気持ち悪くてしんどいんだと
この前シゲが教えてくれたばっか。
俺のお腹にこれでもかと頭を押し付けるしげに、
症状が酷いことを悟る
「もしかしたら吐いたりするかもしれんから
袋とか用意しといて。
あと、薬も。しげのカバンの中にあるはず」
崇「りょうかい。」
なかなか治まらへん耳鳴りに本人も
イライラMAXやろうけど、
目いっぱい力強く抱きしめてやれば、
激しく動いてた頭が少し落ち着いてきた。
「……ふぅ、はぁっ、ぁ、ぉれ、」
「だいじょうぶだいじょうぶ。
えらいえらい。」
ようやく頭をわしゃわしゃと撫でたれば、
グッと顔を上げて俺の目を見たしげは
こめかみを抑えて途切れ途切れの言葉で伝えてくれた。
「……ぁ、き、と、ぁ、たま、がん、がん、して、る」
『そっかそっか。教えてくれてありがとな。
きついんやったら薬飲むか？』
しげのために少しだけ覚えた手話で
薬飲むか聞けば、ｺｸｯと頷いたから、
タカヒロが用意してくれてた
水と錠剤飲ませると
しげが俺の手をぎゅっと握った。
これは、ありがとう、の合図で。
『ふふ、どーいたしまして。
よう頑張りました。えらかったな』
頑張ったしげに手話で褒めてやれば
ポロッと大きな涙が零れた
収録止めてごめん
怖かった
みんなありがとう
そんな思いが篭った涙
『んーん。しげのことがなによりも大事やねんから、
それだけは忘れんでな。』
代表して俺が伝えてるけど、
しげはみんなの顔を順繰りに見回して
口はしっかりありがとうと動いてる。
淳「……しげなんかかわええな、」
望「わかる、」
おれらの中心でポロポロ泣いてるこの子は
なんだか子犬みたいな目をしてて。
不安定な彼が
戦いながらも太陽であり続けてくれることが
当たり前じゃないと
改めて気付かされた俺らやった。
fin
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きりまる(プロフ) - うちゅう様コメントありがとうございます！楽しんで頂けたら幸いです☺︎ (2022年8月22日 15時) (
レス) id: e2c0ca874d (このIDを非表示/違反報告)
うちゅう(プロフ) - tomorrowとfuturity、大好きでつい最近読み返したところだったので、続編すごく嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年8月8日 0時) (レス) @page10 id: a184c6c103 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりまる | 作成日時：2022年7月24日 19時
