幸せのかたち8

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神山side








照史に強く言ってしまってから、
もうメンバー誰も来ないと思ってた。



やけど、それでいいと思った。



やって、迷惑かけへんために退院したんやもん。











なのに。



なんでおる、









げほっ、げほげほっ、はぁっ、くっ、







肺が苦しい。体が熱い。

薬の副作用で気分が悪い。







しんどくて辛くて
そんなん忘れたくて眠りにつきたいけど
咳がひどくて寝れへんくて。





お医者さんに最終手段ですよって言われとった睡眠薬に頼ってしまった。









・







随分長いこと変な夢を見てた気がする。




起きた時には今度は淳太がおって、
熱でおかしくなりそうな頭ではよく理解できひんくて。








そっと抱き寄せようとしてくれた淳太を思い切り突き飛ばしていた。











……えっ、俺、、









一瞬淳太は驚いた顔して、
でもすぐに悲しそうな顔をする









……なんで、そんな悲しそうな顔するん



……俺が悪いのに。









中「神ちゃん、ごめんな、嫌やったな。」









……やめて、謝らんといて、











結局迷惑をかけた上に淳太を傷つけた罪悪感が
俺を支配する。







仕事も全部休んでるのに、
忙しいメンバーがわざわざ来てくれるのが
すごく辛くて。






俺だけなんもしてない現状が突きつけられて
メンバーと顔を合わせるのが嫌になって。









なんで治らへんのっ、









自分だけ取り残されたような感覚が
俺を焦らせるから



無理やり咳を押さえ込もうとしても、


逆に苦しくなるばかりだった。









だからまた、睡眠薬に手を伸ばす









・









″神ちゃん、神ちゃん、しんどいなぁ、

こんなにほかほかやし、肺も痛いよな、″









どれくらい眠っていたのかもわからへん
再び飲んだ強力な睡眠薬の効果が薄れてきたころ、




俺が昔から1番聞いてきた大好きな奴の声が聞こえた。

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