僕のお義兄ちゃん 2【BL×ヤンデレ】

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制服を脱ぎ、少しサイズの大きい黒いTシャツを着てリビングに戻るとお義兄ちゃんが「就活って結構ダメージ喰らうよね」と声をかけてきた。
高校生──まだ就職か進学かすら決めていない──にそんなことを言っても返事なんてたかがしれているだろうに、と思いながら「ふーん」と答える。

「えっ、冷たい……。酷い」

「え？全然ひどくないけど。つーか、就職か進学かも決まってない学生にそれ聞くことがそもそも間違ってる」

そう言うと彼は「ですよねぇ」と頭を垂れる。

「それより、飯はよ。腹減ってんだけど」

「催促するなら手伝ってよ！」

「やだ。お前が変なの入れてる現場見て気分悪くなったらどうするんだよ」

数年前のことを思い出し、ぶるりと肩を震わせると彼は「えー？何のことかなー」とすっとぼける。

「とにかくはよ」

「はいはい。昔はもっと可愛かったのに何があんなにさせたんだろ。全く可愛げのない」

お義兄ちゃんはぐちぐちと文句を言いながらパスタを茹でる。

「……言っておくけど、いつまでもガキみたいに『にーたん、にーたん』ってついてくようなバカはいねぇからな」

気色悪いもの求めんな。と呟くとパスタをボウルに移しながらお義兄ちゃんが「ずっと小学低学年くらいの雨でいて欲しかったくらいだけどねー。一番可愛かったから」と言った。

「あっ、そうだ。今度ニャビー君のぬいぐるみ取りに行きたいから運転よろしく」

「良いけどいつー？」

「今週の日曜日ー」

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