百二十五話 ページ9
杏子「どうかした？」
三葉「別に？ただちょっと気になったがあってね」
杏子「気になったこと？何？」
三葉「あのさぁ、杏子。髪型変えた？」
杏子「えっ？あっ、そう言えば一週間前に髪紐が切れちゃってたのすっかり忘れてた」
三葉「また〜？ここ最近ずっそうじゃん。いつも自分の事は後回してさぁ。毎回僕が思い出させてるよね？」
杏子「ﾊﾊﾊｯ、いつも感謝してるよ」
三葉「そう思うなら、今度甘味奢ってよ！」
杏子「分かった分かった」
三葉「まったく。ところで、杏子はここで何してるの？」
杏子「えっ、何ってそれは、あれ？そう言えば何しようとしていたっけ？」
三葉「ちょっと〜？」
杏子「ごめんって」
三葉「もう〜。じゃあ、右手に持ってるその紙切れは何？」
杏子「えっ？紙切れ？・・・・・あっ、そうだ！思い出した！確か万屋に行って買い出しに行こうとしてたんだった」
三葉「買い出しってことは、その紙切れには買うものが書かれてあるってことで良いんだね？」
杏子「うん。それで大丈夫だよ」
三葉「なるほど。それで、誰と一緒に行こうとしていたの？」
杏子「ううん。それはまだ決めてないよ」
三葉「まさかとは思うけど、決まらなかったら一人で行こうとしていたでしょ？」
杏子「ｱｯﾊﾊﾊ(＾＾；)」
三葉「やっぱり。たくっ、しょうがないなぁ。僕も一緒に行くよ。甘味はその時にでも、買ってもらうからね？」
杏子「うん。ありがとう。三葉」
三葉「んで？万屋で何買うの？ちょっと見せて」
杏子「はい」
三葉「どれどれ？・・・・この量、流石に二人じゃ限界があるわ」
杏子「えっ？そう？」
三葉「そう？って、そんなことも分からないの？杏子って、実は馬鹿？」
杏子「馬鹿じゃないよ！」
三葉「いや、馬鹿でしょ！？どう考えても、この量は無理だよ。全く、取り敢えず今回の買い物は凛も連れて行こう。たぶん、凛がいれば解決すると思うから。
もちろん、異論は認めないからね」
杏子「わ、分かったよ(三葉って偶に真面目になるよな〜)」
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