【刀剣乱舞】和泉守「18振りの刀剣女子化」堀川「それ、多すぎない？大丈夫？」和泉守「気にするなだってよ」 (ページ29)

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百四十五話ページ29

杏子side

三葉「！・・・・ﾊｧ、お前は、どれだけ僕を驚かせたら気が済むんだよ。馬鹿」

杏子「ﾊﾊｯ、三葉はどれだけ馬鹿って言えば気が済むのよ？」

三葉「ﾌﾌｯ、さぁね？」

杏子「まったく。・・・・ﾌｩ、良し。ちょっと行ってくるね。見た所、もう遡行軍は倒し切ったみたいだし」

三葉「まぁね。アンタが呑気にお喋りしている間にこっちは真剣必殺を使ってまで頑張って終わらせたよ。

まったく、怪我が治ったら覚えてなよ？」

杏子「ﾊﾊﾊｯ、は～い」

そう言いながら、私は持っていた刀を握り直し、三葉から少し離れ、明仁と佐藤の方へと向き直った。

杏子「あのさぁ、悪いんだけど、さっきの明仁の刀剣になるって言うお誘いの答えなんだけどさぁ。そのお誘い、断るわ」

明仁「なんですって？」

佐藤「ﾊｯ、正気ですか。こちらは先ほど、貴方に効率のいい条件を出したというのに？断るというのですか？」

杏子「えぇ、断るわ。例え、それ以上の条件を提案されても、私は断固拒否する。

だってそうでしょ？私の大切な仲間の一人である風香や桔梗のことを傷つけた張本人達の手元に、誰が行くかって話よ。

私は絶対にそっちには行かないし、明仁を主として従う気もない。私は今の本丸で、(人1)と言う名の審神者とその姉である(人2)さんという主でもあり、仲間でもある人と共にいたいの。

だからさ、私のことも、ここにいるみんなのことも諦めてよ。そして、二度と私達の目の前に現れないで！」

そう言った瞬間、黒く汚れていた心が、たくさんの色によって彩られ、いつの間にか、元の白く純粋な心へと変わっていったような感覚がした。

もしかしたらだけど、私は桔梗の言った通り、この空間の中でなんらかの術にかかっていたのかもね。