私、工藤新一はこの街で【名探偵コナン】【成り代わり】

７.初期のジンニキ ページ8

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わあっと沸き上がるその場

殺人事件が起こった現場だというのに、余りの野次馬の熱気に頬をたたかれ、げんなりとした顔をする

いや、原作で知ってたけどいっていい？

この世界の野次馬の方々根性強すぎじゃない？

このまま続くと居たたまれない。さっさと解決してしまおう


『警部、少しお願いしたいことが‥‥』


＿＿＿＿
＿＿

「で、でたらめよ！ 何を証拠に！？」

私の目の前には一人の女性。涙を流し、おいすがるように叫んでいる

そんな所を追い詰めてくんだから、探偵って維持悪い職場だよなーと思いながらも、私は口を開く

『ではお聞きしますが‥‥乗る前に貴方がつけてた真珠のネックレス‥‥』

私は目を開く。キザな態度で

『いったいどこへいったんですか！？』


女性が絶望したような顔になった

そう。彼女は私が不躾にも手を握ってしまった女性

ひとみさんだ

「ちょっといい加減にしてよ！」

彼女の友人が割って入るがもう遅い

ひとみさんは先ほどから硬直してしまってる

「じゃあ、あの二人はどーなのよ？ 同じ手口なら後ろにいたあの人達の方が簡単にできるんじゃない！？」

お友達が反撃にでる。指した先には黒ずくめ二人組。答えは出ている

『あの二人はいかにも怪しいがシロだ！」

シロじゃないけど。まっクロだけどさ

『だって可笑しいじゃないですか？ やましいことはあるみたいですけど、警察がきたとたんあんなにオロオロとした態度、犯人なら取りませんし』

いや、ホントに‥‥

初期のジンニキたちって動揺しすぎじゃね？

「天国へのカウントダウン」とか「漆黒の追跡者」とか、「純黒の悪夢」での貫禄はきっとここからついたものなのね(白目)

‥‥って推理中だった

『そう‥‥犯人は知っていた。被害者の死を。 だから殺す直前に涙を流したんです』

「！？」

「じゃああんた、ひとみがコースターの上で泣くのを見たっていうの？ それが証明できる！？」

アカン、なんか悪いことしてる気分になってきた‥‥

でも言わなくてはならない

『‥‥ジェットコースターの上で泣きでもしない限り、出来ないんですよ

‥‥その、横に流れた涙の後は』

決定打だった

ひとみさんは泣きながら崩れ落ちる

「み‥‥みんな‥‥みんなあの人が悪いのよ！！」

そこからは知ってた通りだった

私は額に落ちた冷や汗をぬぐう

なんだかんだいってこれが一応初めての原作事件

少し発言を間違えれば違う方向にすっとんでしまうかもと、内心ひやひやしてた

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