【名探偵コナン】婚約破棄されたらなぜかモテ期が来た② (ページ13)

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File.12 / 恋の取調室ページ13

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｢ったく女の子なのにさ顔に傷作っちゃって｣

『別に治るから平気でしょ』

｢傷口は治っても跡は残るんだから｣

こってりと取調室で3人に絞られたあと、松田と班長は書類作成のために退散して、残ったのは萩原だけ。

さっきまでのお説教で心身ともにへとへとで、机にへばりついていると呆れたようにため息をつく萩原と目が合う。

『死ななければ全てかすり傷だから大丈夫』

｢そう言って警察学校にいたときに大怪我して死にかけたのはどこのどいつだっけ？？｣

『痛い痛い！傷口引っ張らないで！！』

｢ん〜？｣

頬杖をついて思いっきり頬を抓られる。

こいついつも通りへらへら笑ってるくせにめちゃくちゃ怒ってるじゃん。馬鹿力すぎてほっぺた剥がれそう。

｢まだそのお腹の跡残ってるんでしょ？｣

『ん？ああ見る？』

｢いや見ないからそのシャツを離しなさい｣

素早く隣に来た彼はさっと手首を掴む。

まあAちゃんが傷物でも関係ないけど、と小さな声が零れる。

なんだ人のことをキズのついた中古車みたいな言い方しやがって。その自慢のイケメン鼻をぺちゃんこに潰してやろうか。

ぐっと獲物を狩る獣のように睨んでいたら、にこっと目を細める。

｢もしお嫁さんに行けなくなっても俺が責任をもって養ってあげるからね｣

『丁重にお断りします』

｢Aちゃんって結構俺に辛辣すぎだよね｣

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