4 ページ29
涼介side
___キキーーッ!!
___「キャーっ、!」
___「危険ですっ!離れてください!」
___「救急車が通ります!早く道を開けて!!」
『ゃッ………っ!!…うっ、ふぅ…っ、』
悪い夢を見た。
決して、前にあったトラウマの光景とかそんなんじゃない。
ただただ普通の、悪夢。
そんな様々な場面を描く悪夢は…長年僕を苦しめてきたんだ。
『はぁっ…ぁ、ふぅ、…ぃやだっ…ひゅッ…、』
毎回襲いかかってくる、耐えきれないほど大きな不安
大ちゃんも、ちいちゃんも、いなくなっちゃうんじゃないかって。
今だって隣で寝てるのに、そんなことを考えたら止まらなくなってしまう。
『ふっ、だぃちゃっ…ちぃちゃっ…!うぅ…っ』
ボロボロと意思と反して落ちてくる涙が、布団をボタボタと濡らす。
『ヒュッ…はぁはぁっ……ひゅっ…くはッ…』
頭を襲う不安と恐怖が、喉を絞める。
ひゅうひゅう、とおかしな音しかしない自分に焦りさえでてきた。
『ふッ…ぃや、はぁッ…「涼介、ゆっくりね」…っ』
大貴「ゆーっくり吐くよー……一緒にやろうね」
「すぅーっ、はぁーーっ」大ちゃんの呼吸に合わせて一緒に息をする。
『すぅっ…はぁー、げほッ…っ…はぁはぁっ、』
大貴「りょうすけ、焦らないよ。ゆーっくり……」
背中を撫でてくれる手が、目を合わせると微笑んでくれる眼差しが、
全部が温かくて、すっと喉に空気が通りやすくなった
.
155人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セクラバ&ティアラ - 面白いですね!更新頑張ってください! (2021年5月2日 19時) (レス) id: f699831620 (このIDを非表示/違反報告)
セクラバ&ティアラ - 面白いですね! (2021年5月2日 19時) (レス) id: f699831620 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いのきんぐ | 作成日時:2020年5月19日 22時