続き ページ6
学校でもどこか、憂鬱な日々は続く。
朝から親と喧嘩して疲れ切っていたのに。
しかも今日は大嫌いな自習の時間があった。
音の響きが自分に刺さって、ストレスに感じてしまう自分にとって、
周りがざわざわしてるこの環境は地獄でしかない。
息が苦しい。
誰かに何か言われてるんじゃないかって。
気持ち悪い。
自分に向けてないはずの声が自分の脳内に刺さる。
やめてほしい。
体調の悪い時だってだいじょうぶ?って聞いて、わかんないって答えたのに、
何もしてくれなかった。
“自分は味覚過敏だから食べるの遅いの〜www“
なんて過敏症で笑っていた。
いつも共感者はいなかった。
教室の角の席。誰の視界にも入っていないその場所で、一人震えながら、数滴の涙を落とした。
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やめて、やめて、
優しさが沁みる。
うるさい、関わらないで、
全てが邪魔。
あなたの発する音が、重いの。
心臓に突き刺さるの。
無意識に発する音が刺さるの。
気持ち、解らないでしょう?
私には刺さるの。
気がついてよ、気がついて、
1人で閉じこもってるのに、それでも刺さるの。
わからないのね?なんでよ。
自分だけが病にかかって。
音がストレスになって。
雑音が脳に流れて、心臓に流れて、
息が苦しくなる。泣きたくなる。吐きたくなる。
理解者はひとりだった。
そのひとりを好きで居続ける。
過去にいたもう1人はもういない。
だから、今を無理矢理生きる。
死に物狂いで、自分にできることを、
できる限りに。
痛みなんて嫌い。
嫌いでもあんたたちが続ける限り、
耐えるしかない。
耐えないと崩れてしまう。
崩壊の、終焉の、
その時はまだ今ではない。
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作者名:黒洞揚羽 x他6人 | 作成日時:2020年11月29日 1時