【完結】愛しい君に最高のドナーを【/青/】

幸せな非日常。15 ページ16

『…ん。んぁ』




私、泣き疲れて寝ちゃってたのか。




｢あ、起きましたか？｣




『あの…さっきはすみませんでした』




｢いえ、こちらも失礼なことを申し訳ございませんでした。｣




『いや、全然…』




｢Aさん。お渡ししたいものがあります。｣




『？なんですか？』




｢こちらです｣




看護師さんが取り出したのはお花とお酒。




その2つには見覚えがあった。




公園で手を繋いで歩いた時、綺麗だねって言った花。




高級レストランでころちゃんが美味しいと言ったお酒。




これは、私との思い出を大切に思ってくれてたって事でいいの？




『ありがとうございます…』




｢あとこちらを｣




『…手紙？ありがとうございます。』




｢では、失礼します｣




ガラガラ




手紙をひらく

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Aへ

手術は成功したかな？

僕が勝手なことして怒ってると思う。

ごめんね。僕、Aを絶対に守るって決めてたから。

こうやっている世界が違っても

ずっとずっと大好きです。

新しい彼氏も作ってもらって構いません。

というか、作って結婚して幸せになってね。

僕には出来ないから。

でも、僕のことは忘れないで欲しい。

僕の願いはそれだけだから。

では、さようなら。

いや、またね？

Aのこと、ずっと見守ってるからね。

ばいばい。

ころんより

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