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ふと時計を見ると歩翔君を預かってもう2時間が経とうとしていた。
歩翔君を抱っこして藍沢先生の病室まで戻るとシニアの先生たちも俺たちと同じように雑談をしていた。
歩翔「パパ〜〜!」
歩翔くんを床に降ろすと真っ先に藍沢先生の元に駆け寄って行った。
白石「ありがとね。面倒見てくれて」
横峯「いえ、こちらこそ。歩翔くん可愛かったです!また機会があったらぜひお話させてください!」
白石「あゆ、迷惑かけなかった?」
灰谷「はい」
名取「びっくりするくらい大人しいっていうかよく言うこと聞く子ですね」
雪村「藍沢先生と白石先生の子供ですしね」
白石「藍沢先生が人には迷惑を掛けないようにってあゆにしつこく言ってるからね」
灰谷「そうなんですか?」
白石「うん」
緋山「ねぇ白石もう面会時間終わるけど……」
白石「今日はねお母さんがあゆに会いたいって言っててあゆもお母さんに会いたいって言ってたから藍沢先生のこと話したらお母さんがあゆの面倒を見てくれることになったの」
緋山「そういえばそんな話してたわね」
白石「うん、お母さん、あゆに会うの楽しみにしてるし、あゆもお母さんに会うの楽しみにしてるから」
藤川「じゃあ早めに送ってやれよ」
冴島「白石先生今日当直ですよね?藍沢先生の事もありますし」
白石「そうだね」
そういうと白石先生は歩翔くんを連れて病室から出て行った。
歩翔くんは名残惜しそうに藍沢先生に手を振っていてそれを見て藍沢先生は優しい笑みを浮かべていた。
__________
藍沢side
歩翔たちが帰って俺は病室のベッドで横になっていた。
歩翔の前では辛そうな表情を見せて心配をかける訳にはいかないため恵にも、みんなにも心配かけないようなにも言わなかったが左足の捻挫の痛みがかなり強い。
痛みに耐えるように天井を見つめて深呼吸を繰り返す。
それでも痛みは引かずナースコールを押して誰かに来てもらおうかと考えたがみんな忙しいのに捻挫ごときで呼び出すのも申し訳ない。
結局ナースコールを押すこともなく深呼吸を繰り返しているとドアが開く音がして恵が入って来た。
藍沢「お前…当直……」
白石「緋山先生に「なにかあったら呼ぶから藍沢の病室にいてあげなさい」って言われたの。どう?怪我の具合は?」
そう聞かれて捻挫の事を話そうかと考えていると捻挫している足に今までより強い激痛が走り思わず顔を歪めた。
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明日香 - りょうちゃんさん» またまた貴重なリクエストをありがとうございます。PTSDですね。誰に看病してほしいとかはありますか? (2019年6月14日 17時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ぷにきぬさん» 貴重なリクエストありがとうございます。詳しく書いてくれてとても分かりやすいです。遅くなってしまうかもしれませんが書かせていただきます! (2019年6月14日 17時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
りょうちゃん - リクエストです!藍沢先生がPTSDになる話が見たいです!お願いします。 (2019年6月14日 0時) (レス) id: 57c8f9cd9f (このIDを非表示/違反報告)
ぷにきぬ(プロフ) - リクエストで藍沢先生が精神的疲労→高熱→弱る→名取先生に甘えるというのはどうでしょうか?精神的な原因は、患者の家族に責められたり、手術のミスなどが重なるというのでお願いしたいです!分かりにくくてすみません。応援してます! (2019年6月13日 23時) (レス) id: 14a1fab1df (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 桃りんごさん» わざわざコメントありがとうございます。お待たせしてしまったのにも関わらず完成度低く、すみません……またリクエスト下さると嬉しいです! (2019年6月13日 22時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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