5 ページ46
よし！終わった！
藍沢先生が帰ってから約30分後。
やっと書類整理が終わって帰れる準備が整った。
「お疲れ様でしたー」って言って医局を出ようとしたとき藍沢先生の机の上に財布が置いてあるのに気づいて「これ……」って言ったら「藍沢の財布よ。忘れたんでしょ」という緋山先生。
財布って……届けた方がいいよな……
そう思って「僕届けます。住所教えてください」って言ったら緋山先生が目もを渡してくれて俺はその教えてもらった場所まで急いだ。
財布を届けるのは言い訳だ。
本当は藍沢先生の様子が今日一日ずっと気になっていた。
絶対体調悪かっただろあれ……
最近の忙しさのせいか藍沢先生自身余裕がなくて少しイライラしていた。
そのため周りに当たってしまい、言い合い。
どうせ藍沢先生のことだから、そんな言い合いにも責任を感じてまた色々抱えこんで抱えきれなくなったというのが俺の見立て。
まぁ大体あってるだろ。
そんなことを考えながらも俺の足はいつもの倍以上のスピードで動いていた。
途中でコンビニによって水とか色々かって教えてもらった住所の家の前まで来た。
名取「ここか？」
俺の目の前にあるのは一人で住むには大きいような気もするマンション。
まぁこんなフェローの俺とは違って上級医の藍沢先生だからあり得ないことはない。
マンションのエントランスを通りぬけ色々手続きを行って入れたマンション。
藍沢先生の部屋の前までたどり着いたものの、中々インターホンを押す勇気が出ない。
けど、いつまでもここに突っ立ってるわけにもいかないため意を決してインターホンを押した。
………なんの反応もない。
留守……？
とか考えてて帰ろうかと思っていると「なんだ……」っていう聞きなれた藍沢先生の声がインターホン越しに聞こえてきた。
名取「あ、いや……財布を届けに……忘れてたんで……」
そうたどたどしく言うとしばらくしてガチャという音とともに扉が開いた。
扉の先にいたのは……予想通り、いや予想よりはるかに顔色の悪い藍沢先生。
薄々気づいてはいた。
藍沢先生がいつもと違うということに。
けどここまでとは………
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます！応援してくださり、本当に嬉しいです。なるべく早く完結させられるように頑張ります。 (2019年9月15日 18時) (
レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや - 新型感染症シリーズ続き楽しみすぎて眠れません((o(´∀｀)o))応援してまっっす！！ (2019年9月8日 21時) (レス) id: c24ed78064 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 愛子さん» ありがたいことに、たくさんの方からリクエストをいただいていますが、遅くなってしまって宜しければリクエストは受け付けています。 (2019年9月8日 14時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - 今リクエストたまってますか？ (2019年9月7日 12時) (レス) id: 0fe946f898 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます。夏休みにもかかわらず中々更新できず、すみません。更新可能な日は更新しますので楽しみにしていてください！ (2019年8月16日 16時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
