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藤川side
緋山「そう言うことね……」
藍沢を病室に送り届けて俺は医局に戻ると待っていたと言わんばかりに俺のところへ来る白石たち。
藍沢の事で伝えられたことをそのまま話すと安心したような表情でもあり、不安そうな表情でもあり、曖昧な返事が返ってきた。
白石「生活に異常をきたさないくらいまでの回復にはどのくらいかかりそう?」
藤川「わかんねーけど……少なくともこの状態だとあと1か月はかかるだろうな……」
緋山「どうすんのよ、その間。藍沢いないと今の救命まわんなくなるわよ」
藤川「俺に言うなよ」
なんて会話をしていると「その件は大丈夫ですよ」と聞きなれた声が聞こえてきて振り返るとそこにいたのは新海先生。
白石「大丈夫って……?」
新海「藍沢がいない間は私が救命にも顔出しますから」
白石「けど……それじゃあ、かなり忙しくなるんじゃ……」
新海「大丈夫です。藍沢も救命と脳外の両立をこなしてたわけですし。脳外の今までの藍沢の仕事を西条先生と他の医師たちで分けて行うことになったので脳外での仕事は増えてませんから」
藤川「それでも忙しいんじゃ……」
新海「このくらいさせてください。藍沢の治療には回避症状が出ているため携われませんし……せめて仕事の肩代わりくらいは」
緋山「白石、どうすんの?」
白石「ここは手伝ってもらおう?実際救命はかなりギリギリだし」
冴島「そうですね」
新海「明日から手伝わせてもらいますね。頭の患者が来たり、大きな事故があったら連絡してください。すぐ駆けつけますから」
そう言ってニコッと微笑んだ新海先生からは藍沢を本気で心配している気持ちがすごく伝わってきた。
早く藍沢をもとに戻すためにも通常業務に支障をきたしては意味がない。
頑張らないとな、と思いながらも頭は勝手に藍沢の事を考えていた。
ーーー
1週間後
藍沢「ッハアッハアッハアゲホッゴホッゲホやめろ!ッハアッハア」
冴島「藍沢先生!」
藤川「藍沢!」
今日のカウンセリングはたまたま手の空いていた俺と冴島が付き添うことになったが治療中、また侵入症状を起こしたらしくパニックになってしまった。
この1週間の間にも何回かこういうことは起こっていて動じたりはしないが苦しそうにしている藍沢を診るのに慣れることはない。
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明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます!応援してくださり、本当に嬉しいです。なるべく早く完結させられるように頑張ります。 (2019年9月15日 18時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや - 新型感染症シリーズ続き楽しみすぎて眠れません((o(´∀`)o))応援してまっっす!! (2019年9月8日 21時) (レス) id: c24ed78064 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 愛子さん» ありがたいことに、たくさんの方からリクエストをいただいていますが、遅くなってしまって宜しければリクエストは受け付けています。 (2019年9月8日 14時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - 今リクエストたまってますか? (2019年9月7日 12時) (レス) id: 0fe946f898 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます。夏休みにもかかわらず中々更新できず、すみません。更新可能な日は更新しますので楽しみにしていてください! (2019年8月16日 16時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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