二十八話 悲報 ページ29
ティ「ゼハハハハ！そんなことを聞いてどうするつもりだー？まさか俺に勝とうなんて思ってねぇよなァ？」
『最恐と謳われる悪魔の実。仲間を殺してまでそんな力を手に入れたかったのは何故だ？』
ティ「ハァー？随分つまらねぇことを聞くじゃねぇか。俺はおまえのお遊びに付き合っていられるほど暇じゃねぇんだよ！」
『そうか、それは残念だ』
ティ「！？！？」
Aはティーチに受け身を取らせる間もなく、ティーチの腹部に強烈な蹴りをいれた。
ティーチの身体は数十メートル先まで飛ばされたが、Aの方はゴムボールを蹴ったかのように平然としている。
ティ「テメェ…覇気使いか！女みてぇにヒョロっとしてる割にやるじゃねぇかァ！」
血を吐きながら起き上がるティーチに、Aは小さく舌打ちをした。
『見た目通り頑丈だな』
Aは考えていた。
ティーチの能力にはおそらく敵わない。
長期戦はこちらが不利だ。
何とかエースを背負って逃げる方法はないのか、と。
エ「A！！」
『っ！？』
Aは後方からの敵の攻撃を何とかかわしたが、衝撃波でよろける。
ティーチの仲間がこれ程いるとはAは知らなかった。
エースはAをこの戦場に連れて行く気がなかったため、詳細をAに教えていなかったのが仇となった。
ティ「闇水！！」
エ「やめろーー！！」
ーーー
ス「今何と言った…？」
た「…火拳のエースが黒ひげによって海軍に引き渡されたと、そう言いました」
ここは海軍本部。
下を向きながら報告するたしぎに、スモーカーはただただ目を見開くばかりだ。
ス「Aが火拳といたはずだ…Aの情報はなかったのか？」
た「はい…報告は火拳のエースだけで、Aさんのことは何も…」
ス「クソッ！電伝虫は繋がらねぇし、あのバカ女！」
た「スモーカーさん…」
青筋を浮かべて壁を殴るスモーカーを心配そうに見つめるたしぎ。
た「教えてください、スモーカーさん。Aさんは一体何者なんですか？」
ス「…オマエには関係ないことだ」
た「そうやって隠し続けるつもりですか！」
ス「知ったところで何もしれやれねぇんだよ！たしぎ、オマエみたいな奴は辛くなるだけだ！」
た「ッ！スモーカーさん！」
スモーカーはたしぎに背を向けると歩き始めた。
たしぎの声は悲しく廊下に響いたが、スモーカーは振り返らなかった。
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もえぎ(プロフ) - コメントありがとうございます！複雑なストーリーとなっていますので最終的にどうなるかはまだはっきりしていませんが、その可能性は大きいです！ (2023年4月23日 21時) (
レス) id: 5993720d1e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - この小説はトラファルガーローオチですか？ (2023年4月23日 19時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
もえぎ(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！気づかなかったので助かりました！ (2023年2月5日 12時) (レス) id: 5993720d1e (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - お/り/ふ;らたってますよ (2023年2月5日 10時) (レス) id: 6328f81305 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ立ってますよ！ (2023年2月5日 9時) (レス) @page1 id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もえぎ | 作成日時：2023年1月16日 0時
