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俺の本気を感じ取ったオッサン連中が引き上げてくと入れ替わりに案の定、あの女はゾロゾロと自分の召使いの様に数人の女を引き連れて俺の前に立った。
「お久しぶりですね？」
「あぁ。」
てか…
香水つけすぎだ…クッセェんだよ。
その強烈な匂いに思わず眉を顰めた。
そんな事にも気づかずに、女は俺の腕に擦り寄り腕を回す。
すかさず離して距離を取ると、何が面白いのか『クスリ』と笑った。
「あ？」
「そんな照れなくても、私と翔様の仲じゃございません？」
コイツはバカなのか…アホなのか…？
しかも、コイツと関係持った覚えもねぇ。
「先程の方は妹さんですか？随分と可愛いらしい妹さんですね？」
わかってて戯言吐きやがる。
相手にするのもアホらしいと、無視を決め込み、通りかかったボーイに声をかけシャンパンを受け取る。
と、このバカ女の背後に立ち竦んでこちらをジッと見つめているAが確認できて。
「A。」
目の前の女達の間を蹴る様に無理矢理通り、足早にAの元に向かう。
経った１０分程度…
でも、臭くって汚ねぇもんを見たからか限界だ。
Aの柔らかくて甘い匂いを感じたい。
「A。」
目の前に立つと、もう一度名前を呼ぶ。
そうすると、俺の真っ白い百合の花がほころぶ様に優しく笑う。
たまらなくなって肩を引き寄せ額と頬に唇を寄せた。
「くすぐったいよ。」
「潤に虐められなかったか？」
唇を離して、その可愛い顔を覗き込む。
「うん。潤さんはいつでもとっても優しくて紳士よ？」
「おい。あんま他の男褒めんな。お前は俺だけ見てろ。」
「自分で聞いたんじゃない。」
呆れた様に言うAが、ふと何かに気づいたのか表情を固めた。
Aの視線を俺も辿ると、悔しそうに唇を噛み締めてるさっきの女とその取り巻きども。
その視線の方向に向かって真っ直ぐ向かってくAに俺も戸惑うけど、その意思を持った強い目に従うしかなくて。
Aがその女の前に立つと、
「櫻井の妻でございます。主人がいつもお世話になっております。」
はっきりとよく通る声で言い切ると深々頭を下げた。
呆気に取られてる女共は開いた口が塞がらないのか、ポカンとアホズラ晒してる。
さっきのやり取りを見てたであろうAが、こういう態度に出るとは思わず俺はほくそ笑んだ。
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ゆーか.Ss.Kn.Ti(プロフ) - 俺様しょーちゃん素敵でした！夢主以外は冷酷な鬼社長なのに夢主には甘々な社長のギャップがとても良かったです！ (2018年5月23日 11時) (
レス) id: 46f7e9ba0d (このIDを非表示/違反報告)
sallysally67(プロフ) - 一気に読み漁りました。んも〜溺愛ぶりがたまらないです。甘い甘い雰囲気の中で素敵な言葉が交差するので、余韻に浸ることができて夢心地。櫻井社長の気持ち良い程の溺愛に思えるのは、しおななさんの紡ぐ言葉だからこそですね。 (2018年5月18日 9時) (レス) id: 8738f1c5dc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - う〜ん、ここまでくるとお見事！としか言いようがない〜 めっちゃ楽しかったです (2018年5月10日 10時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
wakana2145(プロフ) - また、この小説が読めて凄く嬉しいです！！溺愛翔くんに何度読んでもにやけてしまいます！ほかの作品も楽しみしています、頑張ってください！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: 567c211a3d (このIDを非表示/違反報告)
mayu(プロフ) - 凄く嬉しいです、更新ありがとうございます。 (2018年4月9日 13時) (レス) id: 328b884698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2015年9月25日 11時
