Episode2 -4 ページ15
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私が勤めているのはアプリケーションの制作会社だ。
主にスマホ向けのアプリゲームを開発・運営していて、私と櫻井さん、松本くんは同じゲームの担当をしている。
そのゲームがコンシューマーに移植されるという話のようだ。
資料に書かれた会社名には見覚えがあった。
主に他媒体からコンシューマーに移植するゲームの開発・販売を行っている会社である。
「それで、先方と合同チームを組むことになってるんだが、俺と一緒に大野と松本に出てもらおうと思ってる」
「わかりました」
「承知しました」
私と松本くんは同時にうなずく。
それに小さく顎を引いて頷くと櫻井さんは残りの社員たちを見渡した。
「指示は出すけど、残りのメンバーは引き続き運営をメインでやってほしい。あぁ、住吉、シナリオチームなんだが…」
会議は一時間ほどで終わった。私は松本くんとその場に残って櫻井さんから詳しい話を聞く。
「それで、いつからですか？」
「明後日顔合わせがある。先方がうちに来る形だから、いつも通り来てくれればいい」
「わかりました」
「櫻井先輩、朝から忙しそうにしてたのはこの件ですか？」
「ああ。うち以外にもいくつか候補があってさ、入札になってたんだけどうちに決まったのが昨日のことで、今朝からちょっと資料作りをな」
「お疲れ様です」
「お前らもこれから忙しくなるけど、頼むよ」
「はい」
「任せてください」
私と松本くんはまたそろって頷く。
櫻井さんは今朝の軽いやり取りとはとても無縁なビジネスマンの顔で頼もしい上司の姿で笑ってくれた。
櫻井さんと仕事をしている人はみんな櫻井さんが仕事に真面目で実は女性にも紳士的であることを知っている。
だからあくまで、櫻井さんは恋多き人であって遊び人ではない。
難しい話だけど。
口では軽口をたたきながらも私も松本くんも入社直後から櫻井さんのラインで仕事をしているから、尊敬すべき上司であることは揺るがない事実である。
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ペペロンチーノ(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます^ ^ Episode6-10がピリオドだけになっていま！手違いでアップされたなら、これを読んで気づいていただければ…！ (2020年7月12日 21時) (
レス) id: 11672b536d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年6月17日 11時
