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「A、ゲームしようぜ」
「どんなゲーム？」
昼食を食べ終わった頃、シャンクスにゲームをしようと誘われた。
「罰ゲーム付きの普通のカードゲームだよ」
「……それは本当に普通と言っていいやつ？」
ニヤリと笑うシャンクスに、私でも出来る範囲だから問題ないと言われた。
「1位になった奴がビリに何でも“お願い”出来るってルールがあるだけで、やることはババ抜きとか普通のゲームだよ」
「次の島で飯奢れとか、コーヒー淹れてこいとか、晩飯のおかず寄越せとか、当番一回替われとか、腹躍りしろとか、何でも良い」
「それ、私がビリになっても叶えてあげられるお願いなんてほとんどなくない？」
「ビリにならなければ良い」
ニヤリと笑うベックさんに苦笑いしていると、シャンクスはビリになった奴に絶対叶えられない願いは駄目だと言った。
「例えば……ルウに肉を食うのを禁止するとかだな」
「「「確かにそれは無理だ」」」
ヤソップさんの言葉に食堂にいる全員が頷いた。
変なところで一体感のある彼らに思わず笑みが溢れた。
「えっと……じゃあ、お手柔らかにお願いします」
ゲーム参加に頷いた私にシャンクスはパッと表情を明るくさせ笑った。
「上がり」
「くそ、負けた！！」
「おい、またベックかよ」
「3戦連続だな」
1抜けしたベックさんは全ての決着がつくと、ビリになった船員に倉庫の片付けを命じ、命じられた彼は他の船員にバトンタッチをして片付けに向かった。
彼は3回とも下っ端船員に体よく雑用を押し付けるのに成功していた。
「あっ、上がり」
「今度はAか」
「やったな」
「何か考えておけよ」
次に勝ったのは私で、結果を見守っていると負けたのはエドガーさんだった。
「Aさん、何でも良いですよ！」
「えぇっと、じゃあ皆にお茶淹れてきてもらえますか？」
「そんなことで良いんですか？」
頷くとエドガーさんはお安いご用です！とキッチンへ向かった。
「よっしゃあああああ上がり！！！」
「あ、私も」
「俺もだ」
「「「あっ、やばっ」」」
シャンクスが1抜けすると共に私とベックさんが連続で抜けると、残ったメンバーの顔が青ざめた。
何がなんでも負けたくないと無駄に白熱したゲームは見ていて面白かったが、ビリになった船員にシャンクスは笑顔で一芸披露を言い渡した。
影で勝った皆がホッと胸を撫で下ろしているのを見てしまった。
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ちょこ(プロフ) - kaito11さん» ありがとうございます！引き続き続編もよろしくお願い致します！ (5月6日 22時) (
レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
kaito11 - この作品大好きです！これからも更新楽しみにしています！ (4月28日 18時) (レス) @page50 id: a5ae7a5cae (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - NATSUさん» いつもありがとうございます！ (2023年4月15日 17時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 続きがとても楽しみです。 (2023年4月14日 22時) (レス) @page45 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 白雪さん» 初めまして、大好きと言って頂けて本当に嬉しいです。更新の励みになりました！ (2023年2月27日 21時) (レス) @page28 id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年12月18日 19時
