ほら甘いでしょ ページ39
「お、終わった……!」
保存をして送信してしまう。
お、3日もあるのに完成した。期限前に出すのは初めてかもしれない。
がばあっと後ろにいるグクに抱きつくと「よく頑張りました」と頭を撫でられた。これじゃあどっちが年下なのかわからないな。
グクと付き合ってから人に甘えることも、自分を少し甘やかすことにも慣れてきて、それでダメダメになってしまった部分もあった。
けれど今回はグクのおかげで頑張れた。
なんだ、全然いけてるではないか。
「ヌナ?」
「うんー?」
「甘えるの上手になりましたね」
にこぉ、と蜂蜜スマイル。そりゃあこんなに甘いグクが近くにいるのだから、私だって甘くなってしまう。
「グクのおかげ」
「あ、でも僕以外に甘えちゃダメですからね」
「うん、大丈夫だよ」
レポートが終わった解放感からにこれでもかとグクに触る。
それを何も言わず受け入れていたグクは、急に両手で私の頬を挟んで顔を上に向けさせた。
え、なに。絶対今ぶさいくな顔してるんですけど。
「僕以外の優しさに満足できないようにしていきますね」
「うん?」
「そうしたらヌナは僕以外に優しくされてもなんとも思わないでしょ?」
「う、うん」
誰かと比べてグクのこういうところが好きだとかそういう風に考えたことがなかったから。
「そもそも私、グクしか見てないよ」
不思議。
お酒も入ってないのに素直になれる。解放感って恐ろしいな。
「グクが甘いから、んっ」
もう何度目かわからないキス。
髪を撫でる手も、こういう時ほど彼は年相応の男の人になる。
「……甘かった?」
意地悪な顔をしてそう聞くから、私は頷くことしかできなくて。
そんな私を見てグクも嬉しそうに笑うのだ。
これから先も、彼の甘いキスと優しさに、私はどんどんダメになるだろうな。
「Aヌナ、愛してる」
.
本当は社畜しすぎて追い詰められてるのに甘えられないヒロインとそれを助けてグクを怒って、グクも
「何かあった時甘える時も悲しい時も、会いたいと思うのが全部僕じゃないと嫌だしいつどんな時も真っ先に思い浮かぶ顔が僕じゃないとダメでしょ?」
とヒロインを怒る流れにしてドロ甘いいちゃこらを書いてしまおうと思ったんですが……
暗いのが多くて長くなりそうだったのでやめました()
こっちの方がヤマもオチもありませんでしたが番外編としては良かったかなと( ˘ω˘ )
ありがとうございました!
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うに - めっちゃ好きです…このお話に出会えてよかった( ; ; ) (2022年10月14日 19時) (レス) @page44 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - 狐兄弟 凌さん» 本当ジョングクの黒髪is正義ですよね……何色でも神ですけど……() 私も一応グクより年下やんですが、どうしてもヌナと呼ばれたくて笑 コメントありがとうございます! (2019年11月1日 20時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
狐兄弟 凌 - 確かに黒髪好きですかっこいい!! あの困り顔で首傾げられると死にます可愛すぎて この話も私は中学生だけどヌナ目線で面白かったです!それにグクオッパ呼び嫌いやしー泣 (2019年11月1日 20時) (レス) id: 7d3711d128 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - kokoboboさん» 弟の方まで( ; ; )! ありがとうございます! ジョングク氏は人見知りな分心を許したらどっぷりだろうなと思っていて、それが自然と滲み出ているんだと思います()書くのが楽しかったので、きっとまた何かしら書くと思いますのでよろしくお願いします! (2019年10月20日 14時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
kokobobo(プロフ) - 前回の弟レンタルの話もとても自分の好みで、今回の作品も本当に自分の好み刺さってて神かと思いました!ドロ甘系大好きなのでこれからも機会があったら描いていただきたいです応援してます! (2019年10月20日 14時) (レス) id: 4b3068ef63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちよ | 作成日時:2019年8月25日 20時