検索窓
今日:7 hit、昨日:14 hit、合計:478,043 hit

甘えてしまえ! ページ38

「でもそんなにやばいなら、僕邪魔しちゃダメだしかえりますね」


急に落とされた一言に心臓が飛び跳ねた。
グクがいたら構いたくなってしまうし自分に甘い私はすぐに放り出してしまう。それは確かにそうだ。

でもグクは何も悪くない。意志が弱い私が悪いのだ。

「や、やだ」
「え?」

甘えるのが大の苦手、不慣れな私、今こそ頑張る時。
意を決して握った手、私が熱すぎて引かれないか不安になるくらいだ。


「ここにいて、せっかく会えたのに……」
「はい」


ゆっくりと落ちてくる影に、自然と目を閉じた。

ふにゃりとあてがわれたやわい唇の熱で溶かされそうだ。長めの噛みつくようなキスをして、指輪がいくつか着いた手が頬を撫でた。


「ヌナいい子」
「え?」
「僕にもっと依存してくださいね」


うっとりとした表情は可愛さのかけらもなく、歓喜を含んだ表情にドキドキした。

再び近づいた熱い吐息に胸はより一層高鳴っ……



「ダメこれこのままレポートせずいちゃついちゃうパターンだ!」
「えー、ダメ?」
「そんな可愛く言っても! ダメ! 期限は待ってくれない! 」


じゃあもう一回だけと軽くキスされて、グクに後ろから抱きつかれながらなんとかパソコンを叩くことになった。
すると不思議なもので、触れてくれるのにいちゃつけないのが悔しくて文字数はどんどん増えていく。


眠くなってきてカクン、と首が揺れると、グクがうなじに噛み付いて、後ろからむさぼるようにキスをしてくるから目も覚めるし焦らされてる感覚が余計高まる。

早く終わらせないと! と意気込んでエンターキーを何度も叩いた。


……ん? なんか焦らしプレイで頑張れるって言葉にしたら私ドMみたいだな?

.

ほら甘いでしょ→←落ち着いて私



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (667 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1507人がお気に入り
設定タグ:ジョングク , BTS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うに - めっちゃ好きです…このお話に出会えてよかった( ; ; ) (2022年10月14日 19時) (レス) @page44 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - 狐兄弟 凌さん» 本当ジョングクの黒髪is正義ですよね……何色でも神ですけど……() 私も一応グクより年下やんですが、どうしてもヌナと呼ばれたくて笑 コメントありがとうございます! (2019年11月1日 20時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
狐兄弟 凌 - 確かに黒髪好きですかっこいい!! あの困り顔で首傾げられると死にます可愛すぎて この話も私は中学生だけどヌナ目線で面白かったです!それにグクオッパ呼び嫌いやしー泣 (2019年11月1日 20時) (レス) id: 7d3711d128 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - kokoboboさん» 弟の方まで( ; ; )! ありがとうございます! ジョングク氏は人見知りな分心を許したらどっぷりだろうなと思っていて、それが自然と滲み出ているんだと思います()書くのが楽しかったので、きっとまた何かしら書くと思いますのでよろしくお願いします! (2019年10月20日 14時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
kokobobo(プロフ) - 前回の弟レンタルの話もとても自分の好みで、今回の作品も本当に自分の好み刺さってて神かと思いました!ドロ甘系大好きなのでこれからも機会があったら描いていただきたいです応援してます! (2019年10月20日 14時) (レス) id: 4b3068ef63 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちよ | 作成日時:2019年8月25日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。