ポラリス ページ35
学校の門のあたりは多くの女子が集まっていて、グクと顔を合わせて笑ってしまった。もうここまでくるとわかる。絶対にテヒョンさんたちだ。
「ヒョン!」
横でジョングクが大きな声でそう呼ぶと、周りにいた女の子たちがみんなこっちを見た。ジョングクはモテるのに、自分がどれほど人気なのか忘れる時が多々ある。
「お! ジョングガもAちゃんも卒業おめでとう!」
テヒョンさんがひらりと手を振って、一緒に来てくれたジミンさん達も顔を見せた。みんなで来てくれたようだ。
「ご飯行こう! ヒョン達が奢るよ」
もこもこの上着を着たソクジンさんがそう言うと、ユンギさんが「ありがとうございますヒョン」と言うから、「お前は違うだろ!」とソクジンさんが即刻ツッコミを入れていた。
「本当に、たくさん遊んでくれて、いろんなことを教えてくださってありがとうございました!」
「お? 何々、これからもどんどん連れ回すつもりだよ。大学生なんて1番自由なんだから!」
ホソクさんの「これからも」に嬉しくなりながら、テヒョンさんに手を引かれて彼の方による。
ヘルメットをぼすりと被してもらった。ジョングクを見ると、ユンギさんに被してもらっていた。きっとこうなるだろうな、と思って髪の毛も考慮していたからよかった。
「お家の人大丈夫?」
「はい、夜に戻れば」
「オッケー! じゃあおいしいものでも食べに行きますか!」
風を切る。
テヒョンさんといると世界は輝くし眩くなる。この星の中、私はこの先も彼に何度も恋をするのだろう。
刺激的で甘くて優しい、私だけのポラリス。
終
.
611人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちよ(プロフ) - mochiさん» お返事遅れてすみません!テヒョンさんの不思議な魅力はいつまでも青く綺麗なのだろうなと思って書きました。細々とですが執筆は続けたいです( ˘ω˘ )ありがとうございました! (2021年3月31日 22時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
mochi(プロフ) - 今更ながらちよさんの小説を見つけ、読ませていただきました。私もこんな青春時代を過ごせる仲間が欲しかったなぁって思いましたし、テヒョンのかっこよさが私の心をキュンキュンさせてくれました。これからも素敵なお話書き続けて欲しいです。終わってさみしい。 (2020年11月15日 20時) (レス) id: 7aaaff3998 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - あきさん» 尊い高校生の青春の日々は大事にしたいなあとしみじみと思いますね……( ˘ω˘ ) (2019年11月3日 11時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 青春したくなりました (2019年11月2日 0時) (レス) id: 93ffcf3bfd (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - BeBeさん» わあああコメントありがとうございます( ; ; )!!! 更新バシバシがんばります!! (2019年10月30日 14時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちよ | 作成日時:2019年10月18日 23時