不思議なお部屋。 ページ10
｢……まぁ、せっかく教えて貰ったんだしやってみないと始まらないよね！｣
こうして、私は先ほど先輩がやっていた物を再現すべく手を壁に押し付けた。
｢えっと……確か私の部屋番号は178番だったはず……｣
そう自分の番号を思い出しつつ、深く一回深呼吸する。
｢……178号室!!｣
その瞬間。
先輩の扉の出方とは違って、ビヨヨヨヨーンというような、
妙に明るい効果音と共にその扉がスゥっと現れた。
直後。バーンッ！！と鳴り響くように扉が勝手に開く。
｢…っへ！？？…な、なに？やっぱり失敗…？？
１７８号室じゃない別の異界の扉と繋がっちゃったとか？？？｣
と、脳内パニック状態になってしまった私はなにやらそんな変な勝手に想像した事を口走る。
すると何処からか謎の声。。
……て言うかこれ部屋のなかからっ！？
１７８号室『ｼﾞｼﾞｯ………A判定魔力検知完了。
こんにちは新しいご主人、A様！
私は１７８号室デス！！
さあ、早く中にお入りくださあい！！！！』
そう言うと開いた扉の中へと吸い込もうと、
私の後ろから部屋の中へと猛烈な爆風が巻き起こる。
｢えっえっええええーー！！！ちょっとー！！
なんなの…これはー！！！｣
勿論、頑張ってしがみついていた抵抗も虚しく、私はそのまま部屋の中へと吸い込まれていった。
*********************
｢う、ううん……あれ私は…｣
『あ、やっと起きマシタネー。オハヨウデス！ご主人様！
まぁ、先ほどは少々乱暴に入れてしまいマシタネ。スミマセン。』
｢…あ、そっか、私変な自分の部屋に吸い込まれて……。。」
あれから何分たったのだろう。部屋にある窓からは外の綺麗な夕陽が差し込んで来ている。
……まぁ、まだアナウンスもなってないし、
大丈夫……だよね？？
っていうかそれよりも。
｢ここ……もしかして部屋の中っ！？意外と普通ね！｣←
『意外トハ、聞き捨てならないデス！！』
｢え、あ、ごめんね！;イメージ的にはもっと殺風景なイメージだったからさ」
そうなのである。
学生寮と言えば、もっときゅうきゅうで、
苦しいイメージがあった。でもここは、
一人部屋だし、広いし、なんか可愛いぬいぐるみが置いてある！！
｢なにこの可愛い猫のでっかいぬいぐるみは！！｣
『それは前の主人の趣味デスネ。ぬいぐるみ作ったり集めたりしてタノデ』
｢へぇー！｣
とまぁかくしてこのあと、アナウンスに気付かず盛大に遅刻してしまうのはまた後の話。
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Lemonaめろんそーだ。(プロフ) - とっても面白いです！続き待ってます！ (2019年1月8日 16時) (
レス) id: 410f0c8008 (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - 初めまして！にち℃さん、私も魔法学園の小説を書いています！更新頑張ってクダサイ、応援しています！ (2018年12月3日 22時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
月夜姫の理想郷(プロフ) - 人物紹介は性別を書いた方が良いと思います。頑張ってください、応援してます。 (2017年5月27日 12時) (レス) id: ba831143d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にち℃ | 作成日時：2017年5月22日 19時
